脳内ホルモンとは
ここ数年、
やたら オキシトシンという言葉が目につきます。
オキシトシンとは脳内の「視床下部」で生成され
「下垂体後葉」から分泌されるホルモンのことです。
子宮収縮や分娩促進、
などの作用で知られてきました。
近年、研究が進み、ストレス軽減や記憶力向上、
また愛情 ホルモン、信頼ホルモン、
ハッピーホルモンなどとも呼ばれ、注目されています。
他にも脳内ホルモンはいろいろあります。
■セロトニン
これはオキシトシンと並んで、
「幸せホルモン」と呼ばれているものです。
精神の安定や幸福感をもたらします。
■ドーパミン
これは「報酬系ホルモン」と言われ、
ご褒 美が得られた時、期待している時、
などに分泌される快感をもたらすホルモンです
■エンドルフィン
別名「脳内麻薬」と言われるほど
苦痛を感じた時分泌され、痛みの鎮静作用をもたらします。
ランナーズハイなどの現象に象徴されています。
■テストステロン
「男性ホルモン」の代表格です。
チャレンジ精神、行動力、集中力に作用します。
■コルチゾール
これも最近、 よく耳にしますね。
「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
過剰に分泌されると海馬の収縮や肥満など
様々な弊害を引き起こすこともあります。
合成ホルモン剤の安全性は?
人間の感情も、
これらホルモンの増減ですべて説明がつくのだ、としたら・・・
ちょっと怖いと思いませんか?
また、これらのホルモンは合成できるので、
薬や食品として使うことができます。
もちろん、
現在も様々な医療場面で使われているし、
一般にも健康食品として市販されています。
オキシトシンには、
陣痛を起こさせる働きがあるので、
産科病院では欠かせない薬剤です。
しかし、この陣痛促進剤としてのオキシトシンには
様々な警告も出されています 。
ノルウェーの統計データでは
子宮破裂という危険な状態が起きる頻度を
このオキシトシンや同じく陣痛促進の
プロスタグランジンを使った場合で比べています。
これら陣痛促進剤を使った人は使わなかった人に比べ、
22倍、子宮破裂が多かった、という結果を報告しています。
発達障害にオキシトシン経鼻薬
また、2015年には、
東京大学、金沢大学、名古屋大学などの
研究チームが、このオキシトシンを経鼻薬として
自閉症スペクトラムに使い、
世界で初めて症状の改善を実証したと報告しました。
ちょっと待ってください。
自閉症スペクトラムって、病気なんですか?
と 嚙みつきたい気がします。
症状を改善、などと書かれたら、まさに病気扱いですよね。
手軽に買えるオキシトシン
また、市販薬として、媚薬、ストレス軽減など
スプレー式のものや、サプリメントなど、
楽天やアマゾンに、たくさん出ています。
まさに、
今日の気分はホルモン次第、
ということなのでしょうか?
こういう現象を、あなたはどう思いますか?
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