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「果糖ブドウ糖液糖」って要するに何?

ずっと以前に、
長野県佐久市立国保浅間総合病院の
スマート外来の記事を
書いたことがあります。

8割の患者が3ヶ月で約5㎏の減量と
脂肪肝の改善に成功している、という話題。

そのスマート外来の担当医である
尾形哲医師が、
今回こんな本を出しています。

『甘い飲み物が肝臓を殺す』幻冬舎新書

これは「果糖ブドウ糖液糖」のことです。
よく見ますよね、この文字列。

なんとなく、砂糖よりも果糖の方が
良さそう、という印象がありませんか?

この「果糖ブドウ糖液糖」とは一体何なのか、
名前に「果糖」と入っているものの、
実はフルーツは全く、かけらほども入っていません。

トウモロコシから果糖成分を抽出し、
酵素や酸を加えて人工的に精製した液体のこと。

特徴は、
1.砂糖よりはるかに安価である
2.砂糖より甘味が強く少量で味がよくなる
3.液体のため加工しやすい

私たちがよく知っているのは、
冷たいコーヒーや紅茶にいれる
ガムシロップがこれですね。

いえいえ、それどころか
今、「果糖ブドウ糖液糖」は私たちの周りの食品に
こんなにも、使われています。

カップ麺、スナック菓子、菓子パン、
ケーキ、クッキー、ドーナツ、プリン、ゼリー
アイスクリーム、ソース、ケチャップ、ドレッシング、
麺つゆ、出汁、即席スープ、焼肉のたれ、
カレーやシチューのルー、納豆のたれ・・・・・

そして、何より、
この「果糖ブドウ糖液糖」は
肝臓でしか代謝されない!

消費されずにたまった果糖は
中性脂肪になり
脂肪肝を引き起こすというのです。

うーん、

2013年に香川県の小4、
17%が肝機能異常、というニュースが流れ、
その後、香川では小4の血液検査が
義務付けられることになったわけです。

この時の驚き、
どうして大酒飲みのおじさんじゃあるまいし、
わずか10歳の子どもたちの
5人に1人が肝機能異常??
と、ビックリしたものです。

そうだったんですね、
原因は、「果糖ブドウ糖液糖」
たっぷりのジュース!
甘い飲み物が犯人だった、というわけですか。

濃縮還元100%のオレンジジュースなども
いかにも健康に良さそうですが、
入っている果糖の量は
甘い炭酸飲料系の飲み物と
変らないそうです。

個体としてのオレンジならいいけれど、
液体になると危険性が飛躍的にアップする、
と、尾形先生は述べていらっしゃいます。

疲れた時甘い飲み物、
スカッとする、疲れが吹っ飛ぶ、
頑張った自分にご褒美スイーツなど

大きな勘違い、
ご褒美に自分の肝臓を破壊してた、としたら……

肝臓にダメ―ジを与える
「果糖ブドウ糖液糖」
しっかりチェックしていきたいものです。

そう言えば、
米倉涼子扮するドクターXでは
手術の後、疲れをとる意味で
大量のガムシロップを飲む、というシーンが
有名でしたが、
あれ、ヤバイですよね・・・・・

 

もっと知りたい・気になる記事はこちら。


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