日本の現状~ウィズコロナの時代を生きる

今、私が直面していること

1.子供の病気・先天性異常の増大
今、ダウン症など子供の先天性異常がこの25年間で発生頻度が2倍に増えていること、小児喘息アトピーなど免疫異常、自閉症、学習障害などの発達障害の増加など、子供の健康をめぐり異変が多数報告されていることを受けて、2010年より環境省が母親の胎内に蓄積された化学物質が子供の発育は健康に与える影響について大規模で長期の調査に初めて乗り出しています(エコチル調査)
環境汚染の中にはもちろん農薬・添加物など食の汚染も大きなウエイトを占めています。
危険な食材への理解不足、情報不足、関心の低さが危惧されます。

また現在子育て中の若い世代では貧富の差が増大し、安価で劣悪な食材を選ばざるを得ない状態も考えられます。しかし、子供の数が減っている現在、子供たちの、ココロとカラダの元気を守ることは、彼らが日本の将来を支える上でとても大切な問題です。

 

2.毎年増える医療費、減らない生活習慣病
日本は現在、世界の2%という人口でありながら、世界の30%近い薬剤を使い、厚生労働省の統計によると、人口100万人当たりのコンピューター断層撮影装置(CT)の日本の設置台数は96.1台と、米国34.3台、ドイツ16.3台などを上回りました(2010年の調べ)
しかし、がん、心臓疾患、糖尿病など生活習慣病と呼ばれる疾患は減っていません。厚生労働省が3年に一度行う「患者数調査」の2011年と2014年のデータは以下の通りです。

                 2011年    2014年
高血圧疾患 約906万人 → 1010万人
糖尿病疾患 約270万人 → 316万人
高脂血症  約188万人 → 206万人
心疾患   約161万人 → 172万人
がん    約152万人 → 162万人
脳血管疾患 約123万人 → 117万人

比較すると、脳血管疾患以外の患者数はすべて増加しています。

3.超高齢化社会がもたらすこれまで以上の医療費増大と、年金の減少
平成26年には高齢者一人に対して現役世代(15歳~64歳)2.4人であったのが、平成72年(2060年)には高齢者一人に対して現役世代1.3人(厚生労働省調べ)という世界がいまだかつて経験したことのない超高齢化社会に日本は突入しようとしています。

年金はおそらく激減するか支給年齢を引き上げられ、医療費の激増は必至であります。

しかし、国民皆保険制度のおかげか、長い間医療費は只だと思い、自分の健康を医者まかせにしたり、薬をたくさんくれる医者が良い医者だと思っている人がまだ大勢いるのが現実です。
これからは、我々一人一人がその意識を変えないことには、膨大な医療費のツケがいずれ誰かに回ることになり、日本全体で考えるととても危険な事態となるでしょう。

4. 令和2年、全世界パンデミックCOVID-19の影響
ご存知のように、令和2年中国から始まり、あっという間に全世界に感染症を引き起こしたCOVID-19。
12月中旬の段階で、世界で7872万人の感染者数、死者は173万人を超えています。
日本では感染者が21万人、死者が2967人

ただ、海外と比べると、100万人あたりの死者は全世界では224人、日本は23人と、かなり少なく、その原因の研究が進んでいるようです。

新型肺炎の感染も不安でしたが、自粛による経済被害の方も大きな問題となっています。5月に入って倒産件数が目に見えて増加、コロナ関連の倒産だけで844件となっています(12月25日現在)
またストレスや経済苦によるコロナウツ、コロナ離婚、DV、虐待問題も激増しています。メンタルヘルスも大きな課題を抱えました。この先、どういう事態へ発展してゆくのか、予想も付きませんが、一般市民である我々はしっかりと市民としての見る目を磨き、対処してゆきたいものです。

少なくとももう、自分の健康を人任せにはできない時代なのだ、ということは多くの人が、身にしみて感じる出来事だったのではないでしょうか。
医者や薬を、病院を頼れなくなった時、あなたは何を求めますか?

私たちセルフメディコ協会は、一人ひとりが「健康リテラシー」を上げ、「自分の主治医は自分」と胸を張って言える人を一人でも増やしてゆきたい、それが日本の健康と、ひいては経済を守る一番近道だと考えています。

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