元気塾Blog

医療の平等性が保てない時代?

薬害

遺伝子検査、先進医療に追加

114種類の遺伝子の変異を調べる検査法について
3月8日、保険診療との併用ができる薬「先進医療」に指定することを決定、

がんゲノム医療の要となる技術が
先進医療に指定されるのは初めてです。

この検査の患者負担は46万円程度
ただ、治療法が見つかるのは1割程度らしい・・とのこと。

先進医療とは何か

さて「先進医療」とは何でしょうか?

保険に加入される時によく聞く言葉になりましたね、
先進医療特約をつけると先進医療を受ける時の
重い自己負担に備えられる、と。

そもそも、先進医療とは
「高度な医療技術を用いた治療」のことで
国が定め、厚生労働大臣が認めた医療施設で行われる場合に限り認められ
その技術に関する費用は、全額自己負担となります、というもの。
なぜ、全額自己負担なのに
国が定める必要があるのかという疑問が出そうですね。

保険診療と自由診療

保険診療と自由診療の併用(混合治療)は
基本的に、現在の医療保険制度では認められていません。

もし混合診療を認めてしまうと、
平等な医療を受ける機会を保証した
皆保険制度の趣旨に反してしまうからだと言われてきました。

しかし、この「先進医療」だけが例外で
保険診療との併用が認められてきた、ということです。

現在、96種類あります。
ガン治療に関わるものが多いのですが、

中にはポピュラーなところで
白内障の多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術
というものがあります。
遠近両方が見えるようになる、という手術ですね。

約50万円かかります。

さて、この先進医療は
こうして例外的に保険診療との
併用が認められてきたわけですが
それ以外の自由診療とはどういうものでしょうか?

自由診療、増えている?

日本の健康保険制度は本当に優れたものでした、

貧富の差に関係なくどこでも同じレベルの治療を
同じ値段で受けられる素晴らしいものだったのですが、
今、国全体の医療費が
財政をひっ迫するほどになっていること、
治療法や薬の種類が
保険制度内に制限されるという欠点があります。

なので保険制度の枠にとらわれず、
自由な治療方針を決めたい時、
自由診療という全く保険制度の枠にとらわれない
治療方法を選ぶ人が増えているそうです。

現在は歯科で自由診療医が増えています。

保険の範囲内では、
患者さんの希望に沿う治療はできないとして、
自由に自分の信念に基づき、
治療するというこだわり派の医院です。

歯科以外でも、栄養療法やサプリメントなどを
取り入れたオーソモレキュラー医学関係や
断食療法を治療に取り入れた医院など
様々な医療機関があります。

すべて、完全に保険制度枠外の自費診療となります。

患者申出療養制度

さて、唯一の例外であった、この先進医療以外に
さらに2016年4月から「患者申出療養制度」
というものがスタートしています。

これは、健康保険が適用されていない未承認の薬を
患者が申し出た場合に限り、自己負担で使うことができる
いわば、混合診療の解禁ともなる制度です。

未承認の薬剤を患者が申し出る時・・・

これはなんだか、
他にも微妙な問題も含みそうですね。

国民皆保険制度の崩壊か

どちらにしても、
じわじわと、国民皆保険制度の
平等性が崩れてゆく足音が聞こえそうです。

それほど、日本の医療財政は逼迫しており、
公的保険による医療水準が
今後、ますます低下していくことが予想される、としたら
自由診療を求める人も増えてゆくかもしれません。

でも、そうなると、
いわば、自由競争の普通の会社と同じように
その料金も、より適正なものへと
淘汰されてゆく、かもしれませんね。

どちらにしても
よい医療を受けたければ、それなりにお金が必要、
という時代になってゆくのはどうやら、間違いなさそうです。

医療も水も安全も、タダではない
考えてみれば、当たり前のことです。

★もっと知りたい、気になる記事はコチラ


コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

オススメ記事

  1. ビジョン
  2. サプリ
  3. 輸入肉
  4. アテナ
  5. コーヒーブレイク
  6. 決める
  7. 5期生

最近の記事

  1. NO入門
  2. animal
  3. 読書
PAGE TOP