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TSMCが熊本にもたらすもの

handoutai

去年の今ごろだったか、
熊本に来た台湾の半導体企業「TSMC」
なんだかものすごいバブルだ、と
報道されていましたね。

九州以外の方は、ご存じでしたか?

菊陽町という熊本空港の近く、
20万平方メートル超の工場が完成、
敷地面積は東京ドーム4.5個分。
投資額は日本円で1兆2900憶円、
新工場で働く人たちが1700人、

周りにはマンション建設のラッシュが起き、
地価は20%以上上がり、
人材の奪い合いが始まり、
近所のホテルなども
パートのおばちゃんの時給が3000円とか!

この「TSMC」がもたらす経済効果は
2031年までの10年間で
20兆円とも言われているそうです。

しかし、もちろん良いことばかりではなく、
「農地転用」という問題が出ています。

地権者から要望を受け、
これまで借りていた農地を
返さざるを得なくなった農家や、
養蜂家など。

また廃業が増えるのか、と気になります。

そしてもう一つの心配。
それは「環境保全」です。

半導体関連工場では洗浄などのため
大量の水を使用します。
その排水は、熊本北部浄化センターに流れ、
処理をしたあと、坪井川に流すのですが、

やはり、というか……

今年3月26日、
環境モニタリング委員会があり、
工場の処理水が放出された河川で
有機フッ素化合物の濃度が上昇していることが
明らかになりました。

何千種類とあるPFASの一種、
PFBS、PFBAの濃度増加が見られたのです。

これはPFOAなどと違い、
まだ日本では規制されていない物質ですが
アメリカ、EUでは規制が始まっているものです。

日本で規制外だから、と

「何らかの企業努力を促すよう、
行政がお願いベースで求めていくべき」

という委員長の発言は、
いかにも、という感じで、

県民の健康よりも、やっぱり経済かい!
と、突っ込みたくなるような
歯切れの悪さでした。

熊本県はこの3月25日、
くまもとサイエンスパークなるものを作り、
半導体産業推進ビジョンを進めるようです。

 

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