先日のかきのは元気塾は病院との付き合い方というテーマ。
国公立病院の再編案
つい先月、発表された病院の再編について
地元のネタはやはり盛り上がります。
全国では424の病院が統合・再編を促されています。
香川では、再編にあがった4つの病院のうち、
滝○病院に昔かかり、妻をガンでなくした人が参加者にいて、
そのときの様子を話ししてくださいました。
PET検査ができることで有名だったその病院は
しかし放射線科がなく、せっかく見つけたガンも
手術できるまで様子を見たことから手遅れとなり、
違う病院で見てもらったときはすでに時遅し、だったと。
医師や病院との付き合い方
そんな話題から病院や医師の対応の善し悪し、
自分が病院へ行く時はどんな時か、など
病院との付き合い方活用の仕方など、ものすごく盛り上がりました。
がんは今やありふれた病気です。
自分でなくとも、ご家族で、という人はたくさんいます。
いざ、そうなった時、どういう治療を選ぶのか、
その時にあわてても本当は遅いのですよね。
その方も、病院の言う通りするしかないと
当時はそう思っていた、と言われました。
現役医師が受けたい治療法とは?
手術、放射線治療、抗がん剤、この3つ。
日本ではそれが標準治療とされています。
ところが
20代から60代の現役医師553人に
自分が最も進行した4期がんになった時
受けたい治療は?というアンケートがあります。
(AERA 2018年2月12日号より)
トップは緩和ケア!
なんと、どのガンでも
トップに来たのは緩和ケアでした。
つまり苦痛を和らげるケアです。
特に膵臓がんは56%にも登ります。
その理由が効く薬がないから、
痛いのは嫌、治療が辛い、治る見込みがないから、など。
放射線と化学療法(抗がん剤)を選んだのは
わずか15%
手術はたったの8%でした。
東邦大学医療センター緩和ケアセンター長の
大津秀一医師は体力と治療効果とリスクの視点から
医師は助言するが、患者の状態と希望によって
最良の治療は一人ひとり異なる、と言います。
2010年には
非小細胞肺がんで抗がん剤の単独治療よりも
緩和ケア併用の方が予後が良い、
という研究結果が発表されています。
精神腫瘍科やレジリエンス外来など
メンタルケアを支える治療が最近増えているのも
がん治療をもっと幅広く考えてゆこう
という動向なのか、
そう思うと少し希望が持てる気がします。
どういう治療を選ぶにしても
病気になってから慌ててもしょうがありません。
ほんの少しずつでもいざという時、
何を基準に自分は病院を選ぶのか、
もしくは治療方法を選ぶのか、
考える時間を取っていきたいものです。
あなたの町の元気塾へ足を伸ばしてみてくださいね。
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