がんワクチンというと、
子宮頸がんワクチンくらいしか
思いつかなかった私ですが、
現在すでに日本の病院で
樹状細胞ワクチン療法として
がんワクチンはすでに実施されていたのですね。
もちろん、保険適用ではありません。
全額自己負担の治療法です。
がんワクチンとは
予防だけでなく、治療にも使えるワクチンのことです。
以前から、免疫療法という治療法がありました。
自分の血液の中の免疫細胞、NK細胞などを
取り出し培養してまたそれを体内に戻す、
という方法です。
これはわかりやすいですよね。
人間の体には
毎日、何千個もがん細胞が生まれている、
それをやっつけているNK細胞のお陰で
普通、私たちはがんになりません。
しかしそのNK細胞が何らかの理由で減ると
見逃された、がん細胞が分裂し
大きくなっていく、と言われています。
なのでそのNK細胞を培養して増やし
体内に戻せば、がん細胞をやっつけてくれるだろう
ということですよね。
ところが今回取り上げた、がんワクチンとは、
患者の血液から
免疫細胞の大元の「樹状細胞」を取り出し、
その患者のがん細胞から得た
主要タンパク質にこれをさらして
樹状細胞を教育する、というもの。
すると体内に戻された樹状細胞が
T細胞など、他の免疫細胞に対して
がん細胞を見つけ
破壊するように刺激したり
教育することが期待できると言います。
これには、
今回コロナワクチンで問題になった
mRNAの技術が使われているそうです。
現在、がんワクチンは
2010年に進行性前立腺がん用に
「シプリューセル-T」というものがFDAで
初めて承認されています。
(日本では未承認)
2022年12月、米ワクチンメーカーのモデルナは、
がんワクチンとして、
mRNAワクチンの治験データを発表しています。
悪性のメラノーマ(皮膚がんの一種)患者に対して
一定のデータを出し、更に来年度は
その安全性と有効性確認のための
大規模な第3相治験を実施するそうです。
私たちの体に備わった不思議な力「免疫」
絶妙なバランスで
長い歴史の中で
私たち人類が生き延びれたのは
確かに、この「免疫」のお陰です。
しかし今、それが暴走し始めていることに
私たちは気づき始めています。
増え続けている自己免疫疾患、
サイトカインストーム、
様々なアレルギーの増加、
これらは私たちの免疫機能が
ちょっと正常ではなくなっている、
ともいえる状態です。
そこへまた、
免疫の司令塔とも言われる樹状細胞への介入とは・・・
もちろん専門家でもない一般人が
言うことではないかもしれませんが、
なんとなく私は、いやーな気がしています。
「そこから先は神の領域」
というところまで、
科学は踏み込んでしまったんじゃないか、
そんな気がしてなりません。
がんワクチン療法は
日本の病院で
すでに治療として始まっています。
治療法は、医師からの情報提供を受けたうえで
本人が選択するものです。
選択できる知識や材料を
持っておく必要のある時代になったということです。
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