メタボ健診効果なし
こんな研究が発表されました。
京都大学の福間慎吾氏らの疫学研究です。
(2020年10月5日号掲載JAMA internal Medicine誌)
この特定健康診査の費用が
年間160億円という高額であることを考慮、
それなのに、健診後体重は1年後わずか減少したが、
血圧、HbA1c、LDLコレステロールなど
心血管リスク因子改善は見られなかったとの研究報告でした。
いつまでこんな無駄なことばかり
やっているのだろう、と溜息が出ますね。
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久しぶりに本の紹介をします。
『「健康」という病』 米山公啓著
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2000年に出た本ですから、もう20年も前のことです。
これは当時の私にとって衝撃的な本でした。
半健康ではいけないのか、
という第1章からして、ドキッとさせられます。
第5章、人間ドックは役に立っているのか、
ここでは、すでに健診、検診について疑義を唱えています。
そして、
「健康を何故、国や他人から強制されなければいけないのか」
まさに、それが
私のモヤモヤしていた部分にピーンと刺さりました。
今回のコロナ禍でも、
何がこんなにうっとうしいのか、と思っていました。
それはマスクや、消毒、自粛が本当に必要なのか、
という疑問もあったけれど、
それ以上に、国民もマスコミも
ズカズカ、個人の領域に踏み込んでくる、
そういう、うっとうしさだったんだ、と思いました。
同調圧力は、もはや暴力です。
大阪の大脇幸四郎という医師がいます。
『「健康」は宗教、コロナ禍で加速、国が強制する危うさ』
という記事を、朝日新聞に書いていました。
今の健康至上主義は、私たちを窮屈にさせるだけ、
まして現代、
それはもう新興宗教のようなものだ、
人は健康のために生きるのではなく、
生きるために健康であるべきなのです
まさにそうだなぁと思います。
自分の主治医は自分、というのは、
あくまで、人に決めてもらわない
自分が自分の健康に責任を持つ、という意味です。
生き方、死に方はそれぞれ、自分が考え、
自分が自分らしくあるために選択する、
それを尊重し合うことがもっとも大事です。
そんな大切な部分で、
外部の強制力が働く社会は
ただただ、息苦しいだけです。
これ以上、
「健康」という作られた化け物に
私たち一人ひとりが支配されないよう、
自分の目と耳と鼻と舌と触覚、
つまり、
自分のカラダを使い、
自分のココロを使い、
自分全部で、しっかりと感じ取っていきたいものです。
そして、他者がそうしていることも
精いっぱい、尊重したいものです。
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