元気塾Blog

自己肯定感が低い、と言われた人

バイオリン

自己肯定感や承認欲求という言葉

最近、自己肯定感という言葉やら承認欲求という言葉が
心理学など、やっていない人でも
普通に、耳にすることが多くなりました。

先日もある方とサポーティングセッションをしていて、
のっけから、
「僕、自己肯定感が低い、とよく言われるんです」
と言われる方がいました。

普通に友人同士での会話の中に、そういう言葉が出る んですね。

(この先は、守秘義務があるのでかなり、脚色しています)

よく話を聞いてみると、
例えば、褒められても素直に喜べない、
自分の中には
え?こんなことくらいで? という思いがいつもある。

出来ている部分ではなく、足りない部分にばかり目が行く、

そんな自分をひねくれていて嫌だ、
もっと素直に喜べばいいのに・・・・とも思う、

でも、聴いていると、いわゆる自己肯定感の低い
おどおどして、しかも人からの承認をひたすら
求めているようなタイプには、どうも見えないのですよね~

自分を客観視 することもできているし、自分を分析する力もある、
語尾もはっきりしていて、全体のトーンも決して暗くはない、

自分を、認めることができない、自分にOKが出せない、
と彼は言うのですが、それで本当に困っているようにも見えないのです。

どういう聴き方をするか

不思議な思いで彼の話を聴き続けました。

そうしたら、10歳代のころの話になり、
15歳から突然、ヴァイオリンを始めて、なんと、音大へ入学したというのです。
そしてヴァイオリンを専門にやって卒業し、その後、音大の修士課程まで進んでいます。

私も、音楽に詳しいわけじゃないけれど、
音大へ 入学するためには、4~5歳の小さな頃から楽器を始める、
というのが常識みたいなものです。

15歳からスタートして、って、それ、スゴイじゃないですか、
というと、

「いや、全然だめです、
思うように弾けないんです」と。

は?

「あの・・・・
心の中には流れている音楽があるのに、
自分の手から紡ぎだされる音は、全く違う・・・
いつもがっかりさせられます。」

それを聞いた時、
ああ、そうだったのか、と何か腑に落ちる気がしました。

YOUメッセージからIメッセージのフィードバック

心の中に流れているんですね、音楽が、

「はい」

それって、誰でも流れているものなのでしょうか?
まだ弾く前から、つまり現実に音となる前に

貴方の心の中にはもう音楽があるんですよね?

 

その後、長い沈黙がありました。

「もしかして、
誰でもが、そうじゃない、ってこと? 」

 

さぁ、わからないけれど、
心の中に先に音楽があるって
私は素晴らしい、と感じました。

だって、それさえあれば
そっちの方向へ進めばいい
そっちの方向へ鍛錬すればいいから、
それって、スゴイ能力じゃないかなと思ったのです。

と伝えると、

彼は何かに気づいたようにじっと黙って、考え込んでいました。

「そんなふうに考えたことはありませんでした。」
と言った時、なんと、彼は涙ぐんでいたのです。

そして、
「なんだか急に軽くなりました。」と晴れやかな声で言われました。

 

人はいろいろな言葉や定義に縛られます。
自己肯定感やら、承認欲求やら、
言葉だけが独り歩きして、自分を不安にさせたりします。

しかし、言葉より奥にある何かをしっかり聴く力が必要です。

そして、感じたことを素直に、正直に、フィードバックする。
鏡になって、相手を映し出すということです。

この時、鏡になるには、
Iメッセージと、Youメッセージという2つの方法があります。

彼が言った、
「心の中には流れている音楽があるのに、」

という言葉を捕まえて、それを
今、あなたはこう言いましたよね?と確認したのが、Youメッセージです。

その後、
私は、それってスゴイ能力じゃないかと思ったのです、メッセージ
と言ったのが、Iメッセージです。

彼は何かに気づき、涙しました。

人をサポートしようとする気持ちと
スキルがつながると、こんな奇跡も起きます。

サポーティングマインドが広がること、
それが世界平和につながる、と私は本気で信じて活動しています。

 

詳しく知りたい方は、こちらからお問い合わせください。

 

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