人が行動するワケ
自信が無いんです、という人がいます。
どれだけ勉強しても、
まだまだ、と自分に許可が出せず、
行動できない人です。
コーチはクライアントを
行動させることが、大きな役目でもあります。
人はどういう時に行動したくなるのか、
考えてみると不思議ですね。
行動の理由は3つあると
言われています。
行動するひとつ目の理由
ひとつ目は
「恐れ・嫌なこと」から逃れるためです。
身の危険を感じると逃げる、
これはいわば、動物的な本能です。
脅されて、従う、
怒鳴られて、頑張る、
叩かれて、ごめんなさいと言う、
人間も動物だから、
これらの指導法が効かないわけではない。
いいえ、たぶん最もよく効く方法なのでしょう。
これまで、何百年も何千年も、
この恐怖を原動力とした
「行動」を人は取ってきたのです。
行動するふたつ目の理由
ふたつ目の理由は
「メリット」があるから行動する、です。
これは人間脳と言われる部分です。
こうしたら、褒められる、
これをやると〇〇が手に入る、
これをやった方が利益が大きい、などなど。
これももちろん、ありますよね。
収入を得るために仕事をするのは
当たり前だ、と言うでしょう。
行動する、みっつ目の理由
しかし、実はもう一つ
行動には理由があります。
そうすることが、自分にとって正しい、
そうせずにはいられない、
恐れでも、メリットでもなく、
ただ、そうすることが
自分にとって大切だ、というような、
表現するのは難しいけれど、
しかし、確固とした何か明確な、
自分の内側から現れる予感のようなもの・・・
内観を受けた後の行動
十数年前に、私は初めて、内観を受けるため、
1週間、富山の内観道場へこもったことがあります。
その1週間の内容はともかく、
私はそこで大きな発見をします。
それは自分の「モノの見方」が
いかに、大きく間違っていたか、
という、とんでもない気づきでした。
私は富山から帰って、
まず一番に、両親に手をついて謝りました。
仕事の後輩たち全員に、
いかに私の言動が間違っていたか、一生懸命、謝りました。
そして、これから
どんなチーム作りをしていきたいか、懸命に語りました。
どうしようもない価値観の違いから衝突して、
絶交状態になっていた友人に会いに行き、和解しました。
この時の一連の行動は
まさに、
3つ目の理由からだったと今も思います。
恐れやメリットではなく、
どうしようもないほど、
私の中から沸き起こった
自分にとってこれは
絶対にやらなければならない行動、でした。
恐れやメリットは、
外側から来ます。
つまり外的基準とも言えます。
内的基準
しかしこの3つ目の理由は、
自分の内側におこる理由、
つまり内的基準と言えます。
外的基準は勝手に外からやってきます。
大雨警報が出れば、
非難するようなものです。
しかし、内的基準で行動しようとするとき、
常に、自分の内側から
何か、生まれさせないといけない、
つまり、創造的な営みが必要だ、
ということなのです。
そして、この3つ目の理由が
私たちには、本当の意味で
必要な理由ではないでしょうか?
あの時、自信が有るとか無いとか、
できるかどうか、とか、
謝るなんて恥ずかしいとか、
そんなことを考える余地すら
無くなっていたことを、今、思い出しています。
あなたは自分の心の声に
しっかり耳を傾けていますか?
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