元気塾Blog

毎年下がる?摩訶不思議なクスリの値段は誰が決める?

薬品

クスリの値段は、どこで決まる?

薬の値段って、どうやって決まるのかご存じですか?

薬の値段は製薬メーカーが決めているわけではなく
基本的に国が定めています。

2018年3月の段階で
1万6432品目が「薬価基準」というリストに載っています。
このリストには2つの役目があって、

1つめは保険医療で使って良い品目リストである、ということ、
2つめは価格表としての役割です。

医療機関や薬局で薬を出すと
この薬価基準に基づいて、請求額を決めます。

ところが、医薬品メーカーから医薬品卸、
そして医療機関や薬局への販売価格は自由なのです、
知ってましたか?

タダのサンプルも売り物になる?

大昔前にクリニックで働いていた時、
製薬メーカーが薬を納入する時、
膨大な量の、サンプルと称するタダの薬が
常時、納品 されていたのを覚えています。

そのサンプルも患者に出して、
当然、薬価の請求はするわけですから、
儲かるよなぁと思ったことがありました。

薬価基準より低い価格で取引されると
当然、その差益が出ますよね。

薬価と取引実勢価格の差額

これまで2年に一度、
その実勢価格に合わせて
薬価が引き下げられてきました。

2000年以降は、1回ごとに
5~7%引き下げられています。

これが、今年から毎年改正になりました。

2021年度の引き下げが決まり、
現在薬価基準に載っている
1万7600品目の7割程度を
引き下げることになり、
4300憶円の医療費削減につながるそうです。

ん?
2018年の1万6432品目から、
2年間で1000品目以上増えているのですね。

WHOが定める必須医薬品モデルリストは
わずか、300品目です。

2年一度の見直しが毎年になる

そしてもう一つの不思議は
2年ごとに少なくとも、5%以上薬価を下げているのに、

それでもまだ、実勢価格と 薬価基準の間に
8%も差がある、という調査なのです。

昔から薬九層倍という言葉がありますものね。

もう少し、一般人にも
わかりやすい「薬価基準」にしてもらいたいものです。

4300億円の医療費削減になるということは
それまで4300憶円は誰かが無駄に支払っていた、
ということなのでしょうか・・・・


コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP