「声」の力
話すのが苦手、という人は多いですね。
あなたは、どうですか?
人前で話をすると
もごもごと要領を得ない話になってしまう、
うまく伝わらない、
何を言いたかったのか、途中で頭が真っ白になる、
などなど。
いえいえ何もスピーチの話ではありません。
1対1で話をしているときも、
なかなか自分の気持ちを
話せない人がたくさんいます。
そういう人の声に注目してみると、
- 声が小さい、
- こもっている、
- 低い、
- 早口、
- 滑舌が悪い、
という感じです。
ん? 聞き取りづらいな、という顔で聞かれると、
ますます、話にくくなる、という悪循環がおきます。
内容よりも「声」
私たちの脳の中には、大脳辺縁系という
本能を司る場所があります。
その声に対して、好き・嫌い、快・不快
というレッテルを
瞬時に貼ると言われています。
そして快いと判断すると、積極的に内容を聴こうとし、
不快だと判断すると、どうせつまらない話だろう、と認識するのです。
つまり、
先に認識される「声」が
次にくる内容の受け取り方まで決めてしまう、
と言っているのが、一般社団法人感動ヴォイス協会の村松由美子氏です。
メラビアンの法則も同じ
もちろんこれは昔から言われてきたことです。
皆さん、よくご存知の
メラビアンの法則というのがありますよね、
話し手が聞き手に与える印象は
- 外見・表情が55%
- 声の質、テンポ、大きさが38%
- 言葉の内容が、たった7%
という法則です。
とはいっても彼女がいう「いい声」とは
歌手やナレーターが出すいい声とはちょっと違います。
きれいな声より嘘のない声
- 嘘のない本当の声、
- 無理のない楽な声、
- 自然に響く声、
- 話している人が気持ち良い声、
だと言います。
届く声、伝わる声、とう感じでしょうか。
このモデルがなんと、赤ちゃんの泣き声なのだそうです。
うーん、たしかに。
物怖じせず、思いっきり泣く、
お腹がすいた、
おむつが気持ちわるい、
どこか痛い、
言いたいことはストレートで、率直、素直、
今、泣いたらお母さんに迷惑かな、
など考えている赤ちゃんはいませんよね。
でも大人になるにつれて、
こんなこと言うと笑われるかな、とか
否定されるかな、とか、嫌われるかな、とか
いろんなものが邪魔をして、
あなたの声帯を歪めている、のかもしれませんね。
自分の本当の思いを
ストレートに発音できたら、確かに気持ちいいかも・・・
歌を歌いすぎて、または喋りすぎて喉にポリープができた、
という話を時々、聞きます。
でもあんなに毎日、大声で泣いている赤ちゃんに
声帯ポリープができたという話は聞いたことがありません。
やはり、
赤ちゃんの泣き声には嘘や無理がない、
ってことなのかなぁ、と
ぼんやり考えてしまいました。
ちょっと赤ちゃんの声を真似てみたいですね。
あなたの声、伝わっていますか?
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