ミツバチの減少が初めて問題となったのは
2008年でした。
スイカやブルーベリー、イチゴなど
農家にとってミツバチは
後輩のため必要不可欠な
農業資材だと言います。
それが場所によっては2割も
供給が減っているというニュースでした。
その後2014年から17年の間で
原因不明でミツバチが大量死する
蜂群崩壊症候群という問題が起き、
ミツバチの群れが24%減っている
と言う報告がありました。
ミツバチ減少の問題は
今も、世界中で起きていて、
大きな問題を投げかけています。
さて、原因にネオニコチノイド系の農薬が
疑われました。
有機リン酸系農薬に替わり
制毒性が強調され広がった農薬でした。
グリホサートという除草剤も
原因のひとつでは、と疑われています。
さらには、5Gも原因では、と言う声もあります。
明確なことは分かっていませんが、
EUは2018年、
このネオニコチノイド系農薬の
全面禁止を決定しています。
ところが日本は全く規制なしでした。
先日、日本で食品安全委員会が開かれ、
生態系や人への影響が指摘されている
ネオニコチノイド系農薬の1種、
イミダクロプリドについて
新たな評価書がまとめられました。
180ページにも及ぶものですが、
要するにADI(1日の許容摂取量)の値が
結論的な重要部分です、
今回の再評価で決まったADIは
体重1㎏あたり0.057ミリ、
2016年に決めた前回のADI値と同じでした。
さて、その評価のたたき台となる
国内外の研究論文を、膨大な公表文献の中から
だれがどう選んだのか、が問題です。
なんと、日本の国は、
論文の取捨選択を、その農薬を開発した
農薬企業に一任している、というのです。
そんなバカな、と思いませんか?
農薬問題に詳しい、医学博士の
木村ー黒田純子氏も、
ネオニコ系農薬に関する最新の
重要な論文の多くが取捨選択の段階で
漏れていたことを指摘しています。
日本のお茶のペットボトルからは
このネオニコチノイドが100%検出されています。
(2018年北海道大学の研究)
さて、農薬ももちろんですが、
今問題になっているPFAS(有機フッ素化合物)や
合成着色料にしても、
欧米政府は禁止、あるいは大幅な
規制強化に乗り出しているのに、
日本は規制強化を見送り。
どうしてなのでしょうか?
私たちの健康に関わる大きな問題です、
日本政府の方向性が
とても気になるところです。
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