またまた、高額な薬が承認されました。
条件・期限付き(3年)ではありますが、
全身の筋力が低下する難病
「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」の
遺伝子治療薬、「エレビジズ」(中外製薬)
アメリカではすでに承認、販売されていますが、
なんと、320万ドル(約4億8000万円)!
もちろん、国内最高額の薬価になりそうで、
厚労省は、薬の有効性など慎重に
見極める方針です。
そう言えば、
ゾルゲンスマという、億越えの薬が承認されたのは
2020年の事でした。
ノバルティスファーマが発売元の
脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療薬で
1億6707万7222円で薬価収載され
保健適用になりました。
さらに翌年、同じくSMAの治療薬で、
初めての経口薬が中外製薬から出ています。
エブリスディドライシロップで、
これは1瓶60㎎、97万4463円、
1日1回、食後に投与するとのこと。
掛け算してみた、
365日使うとすると、3億5567万8995円!
なんとも溜息の出るような金額です。
もちろん日本には高額医療費制度という
有難い制度があり、
所得に応じて個人負担する上限が決まっています。
それ以上は、国民健康保険が負担するワケですが、
こんな桁違いの薬を、どこまで負担できるのか、
国民健康保険の財源って、
ようするに私たちの税金ですよね。
SMAも筋肉ジストロフィーも難病指定されているので、
患者数がものすごく多いわけではありません。
しかし、今やありふれた「がん」
その治療費は、というと、
1か月にかかる費用が
50万以上かかる患者の割合は59%、
そのなかでも100万以上かかった方は17%。
免疫チェックポイント阻害薬の
オプジーポ(これも出た時その高さにビックリさせられた)と
他の薬を組み合わせた胃がん治療で月77万円、
従来の抗がん剤が主流だった15年前と比べ、
10~15倍に膨らんでいるそうです。
日本は今、製薬大国になるべく
医薬品産業を日本の基幹産業と位置付け、
創薬強化に向けた工程表まで作製しています。
今回の4憶円以上しそうな新薬、
いったいどうなっていくのか、
注目していきたいものです。
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