他者理解
「APD/LiD」という言葉、知っていますか?
「APD/LiD」という言葉、知っていますか?
恥ずかしながら、はじめて知りました。
音は聞こえているのに、
意味が聞き取れない、
APD=聴覚情報処理障害
LiD=聞き取り困難
■『マンガAPD/LiDって何!?
聞こえているのに聞き取れない私たち』 きょこ著
こんな本が2022年8月に出版されていました。
☑雑音の中で人の話が聞き取りにくい
☑文字や画像がないと話が理解できない
☑電話の声が聞き取りにくい
☑話のスピードが速いとついていけない
☑大勢で話をするのが苦手
こういうことなのだそうです。
しかし、なかなか深刻で、
コミュニケーションがうまく取れないことから、
友人との間がギクシャクしたり、
仕事では能力が低いとみなされたり、
そして聴覚検査をしても
音はちゃんと聞こえているので正常となり、
周囲からの理解が得られない、
ということが、一番の問題なのだとか。
英国の研究では
人口の0.5~1.0%ほど存在すると言われていて、
しかし、原因や治療など
まだ、何もわかっていない状況です。
日本でも研究進む
日本でもこのAPD/LiDについて、
最近、少しずつ研究が進められています。
2021年から22年にかけて
大阪教育大と付属小中高等学校に通う児童
約5000人とその保護者にアンケートを実施。
この症状を抱えている人が
少なくとも100人に1人いることがわかりました。
上司からの口頭支持を聞き取れずミスをしたり、
客の注文を取れずトラブルになったり、
自分が悪い、という心理的圧迫感から
適応障害などを発症したりすることも多いと言います。
大阪公立大の坂本浩一准教授の元には、
2022年、約250人の新規患者が訪れました。
現在、診断を受けられる病院は少なく、
診断できる医師も全国で
50人ほどしかいないのが現実だそうです。
まず「知る」こと
また、ここでも「理解されない」ことから
たくさんの二次災害が
引き起こされているんだろうなぁと、
想像しています。
見え方、聴こえ方、感じ方は、
人それぞれ違うのだ、ということが
もっともっと、共通理解できる社会に
してゆく必要がある、と
何度も思います。
自分とは異なる他者を
どうやって理解するのか、
その「力」こそが社会を変えていく、
私はそんな「希望」みたいな「信念」を
持ち続けています。
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