ミントの香り
毎朝、歩くコースの道端に、
なぜかミントがたくさん茂っているところがあります。
夏の終わりのある日、
一斉に除草剤がまかれて、
雑草と一緒にミントまで綺麗さっぱりなくなって
とっても残念な気がしましたが、
また、最近、ちっちゃな芽をいっぱい出していて、
強いなぁと感心しています。
数本、手折って持って帰り
ガラスの器に入れてトイレに飾ると
外ではあまり気づかなかった
ミントの香りがとっても清々しくて
なかなかいいな、と嬉しくなりました。
嗅覚と記憶
嗅覚って不思議です。
記憶ととっても関係があるそうで
最近、認知症の前触れが
嗅覚の低下だとも言われています。
そう言えば、
母も3年ほど前、まだ一人で暮らしていた頃
匂いがわからん、とよく言ってたのを思い出します。
また、
- 嗅覚と、うつ病
- 嗅覚と、ダイエット
- 嗅覚と、死亡率
などなど、
嗅覚に関する研究が最近、増えています。
『嗅ぎトレ』という本まで出ました。
これは嗅覚を意識的に鍛えることで
健康を保ち、認知症予防をしようというもの。
日常生活の中で
カレーとか
コーヒーとか
花の香とか
意識して嗅いでみる、ということらしい。
意識的に鍛えられるものかどうか
ちょっと疑問ですが、
普段意識していない匂いに意識を向ける、ということは
案外、マインドフルネスなどとも共通の
「今ここ」
を意識することにもつながりそうです。
嗅覚と健康に関する研究
スウェーデンのストックホルム大学で
49歳から90歳までの1774人の被験者に嗅覚テストを行い
その後、10年間追跡調査をしたという研究をしました。
10年で411人が
亡くなったのですが55歳を超えると
嗅ぐ力が衰え、わかる匂いが1つ減るごとに
死亡リスクが8%増え、嗅覚に障害があると
死亡率は30%も増加することが
わかりました。まさに健康と嗅覚は
大きな関係がありそうです。
さて、この嗅覚があるがため今、問題になっているのが
「香害」
化学物質の強い匂い
そうです、
香水とか、洗濯物の柔軟剤の匂いです。
私も、
満員電車で気分が悪くなるほどの
衣類から漂う柔軟剤の香りに
悩まされた経験があります。
全国でも隣の洗濯物から漂う匂いで
- 頭が痛くなる
- 気分が悪くなる
- 吐き気がする
- 咳き込む
など、
苦情が2013年では331件も
あったそうで年々増えています。
匂いを取り締まる法律がない?
考えてみると香りの形容詞って少ないです。
いい匂いか、悪い匂い、
強烈な匂いか、
香ばしい匂い、くらいですか?
それに匂いの強度を表す単位
というのもありません。
騒音被害なら
デシペルという単位があるから、
40デシペル以下とか
明確な基準を設けられます。
でも
匂いの良し悪し、強度を表す単位はないから
当然、取り締まる法律もないそうです。
考えてみたら不思議ですね。
嗅ぐ力をつけるトレーニングは
家の中でもしくは一人、野山で、
化学物質の匂いの無い所で
やりたいものです。
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