動物福祉、という言葉
アニマルウェルフェアという言葉、ご存じでしょうか?
2021年12月ごろの
クローズアップ現代(NHK番組)で
取り上げていたのを見て私も初めて知った言葉でした。
アニマルウェルフェアとは
動物福祉、
家畜福祉などと訳されています。
動物を機械ではなく
感受性を持った生き物だと捉え、
ストレスを与えない
快適な環境で育てることが
倫理的にも、食品としての安全面でも
優れている、という考え方です。
薬剤耐性菌とも関係あり
アニマルウェルフェアが低いと
薬剤耐性菌の被害は拡大します。
つまり密集した状態で家畜を育てると
病気を防ぐために必要以上の
抗生剤を使うことになる、ということです。
現に日本の鶏肉には
外国のものと比べ、
高い割合で薬剤耐性菌が
検出されるようになっています。
(2019年の調べ、国産59%、輸入鶏肉34%)
しかし、その後
この言葉をニュースなどで全く聞くことがない、
話題にすらならない状況は、
日本の特徴なんだろうか、と
不安になっていました。
エシカル通信簿
ところが
「消費から持続可能な社会をつくる
市民ネットワーク」という団体があり、
企業エシカル通信簿、というものを
2016年から毎年出していたことを知りました。
エシカルと言う言葉も
最近、良く耳にするようになりましたね。
簡単に言うと、「倫理的、道徳的」という意味です。
何者かの大きな犠牲の上に成り立つ消費ではないこと、
それを消費者側も意識するということです。
さて、その企業エシカル通信簿、
どんなものかと見ると、
全国のスーパーマーケット事業者を対象に、
・サステナビリティ体制、
・消費者の保護・支援
・人権・労働
・社会・社会貢献
・平和・非暴力
・アニマルウェルフェア
・環境
この7項目について
詳しく調査し結果を出しているものです。
対象企業は、
アークス、イオン、イズミ
セブン&アイ、バロー、ライフの6社。
結果は10段階評価で
6社すべての会社が
アニマルウェルフェアについては「1」でした。
鶏卵の問題
2021年にはアキタフーズの
鶏卵賄賂事件がありましたね。
農水省へ賄賂を渡し、
アニマルウェルフェアの基準を下げるよう
働きかけた、という事件でした。
さて、どこにアンテナを立てて
情報を見ていく必要があるのでしょうか。
私たちはこれらの情報から
何を学ぶことができるのでしょうか。
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