元気塾Blog

芳香剤で認知能力低下

消臭剤や芳香剤のことは
何度かこのメルマガでも扱いました。

子どもの誤飲による直接的な重大事故、
という観点から、
また、化学物質過敏症の問題、
香害という観点から、

その安全性や、問題点を書いてきました。

今回は
芳香剤、消臭剤にふくまれる
揮発性有機化合物(VOC)について
少しまとめてみました。

VOCとは常温で容易に揮発し、
空気中に漂う科学物質の総称で、
様々な成分があり、
主なものだけでも200種類あります。

何も芳香剤だけでなく、
塗料、建設工事、印刷、脱脂洗浄、
車への給油など、
様々なところから発生しています。
2020年度の1年間の排泄量は約6万トンだそうです。

そのなかでも、一般家庭・オフィスからの
排泄量が全体の2割を占めるとなっています。
(環境局のホームページより)

このVOCの代表的なものには、
トルエン:神経毒性がある、
キシレン:目や呼吸器、中枢神経系に影響
トリクロロエチレン:皮膚や粘膜、認知能力の低下

などと、人体に危険なものが多くあります。

今年10月15日、
中国の寧夏医科大学ヤンロン・ワン氏らの研究チームは
芳香剤の使用が高齢者の認知機能の低下と
関連していることを報告しました。
(学術誌「Cell」に掲載)

芳香剤には、ベンゼン、フタル酸エステル、
リモネンなどのVOCが含まれていること、

これらの物質が空気中の他の物質と反応し、
ホルムアルデヒド、二次有機エアロゾルなど発生させ、

中枢神経の損傷や、ホルモンレベルの変化など
様々な健康への悪影響の恐れがあるということ、

そのなかでも、特にワン氏らのチームは
アルツハイマー病に焦点を当て、
VOCを生じさせる家庭用品との関連を調べ、
アルツハイマー病のリスクと
相関関係があるとわかったのです。

また、芳香剤以外にも、
消毒液、虫歯予防剤の使用も
アルツハイマー病との関連が確認された、
ということです。

何気なく使っている消臭剤や芳香剤、
いったいいつ頃から
多くの人が、当たり前のように、
使うようになったのでしょうか。

あ、柔軟剤もですね。

きれい、便利、いい香り、

こんな言葉の裏に何が隠れているのか、
一緒に考えていきませんか?

 

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