これまで何度も書いてきた
ゲノム編集食品、
今年9月17日、
リージョナルフィッシュ社のウェブサイトで
「22世紀ひらめ」の販売を開始した、との
リリースが掲載されました。
リージョナルフィッシュ社とは、
魚のゲノム編集を行っている会社です。
現在、消費者庁に届け出が出ている
マダイ、トラフグ、ヒラメの3品目は
すべて、リージョナルフィッシュ社の
開発・生産・販売となっています。
さて、ゲノム編集された魚を
現在生産している国は日本だけって、
知ってました?
ゲノム編集について
もう一度、おさらいしましょう。
遺伝子組換えとは、
種を超えて別の遺伝子を組み込むことで、
新たな生物を作るようなことになり、
日本では、カルタヘナ法で規制されています。
しかしゲノム編集とは、
もともとその生物が持っていた
遺伝子の一部をノックアウトすることで
生物の性質を変えることです。
新たに外から遺伝子を組み込むわけじゃない、
自然界でも起きる突然変異のようなものだからと、
日本では、ゲノム編集は認可制ではなく、
届け出のみで良い、ということになっています。
例えば、魚のゲノム編集では、
マダイは、筋肉の発達しすぎを止める
ミオスタチン遺伝子の一部の塩基が欠損、
筋肉の成長が止まらず、2割ほど肉厚になります。
トラフグとヒラメは、満腹になった時分泌される
レプチン受容体遺伝子の一部が壊され、
満腹を感じることがなく、
エサを食べ続け1.9倍の大きさになるそうです。
ところが、
一つの遺伝子が一つの役割を
持っているだけではない、ということが
最近、わかってきています。
例えば、レプチン受容体遺伝子は、
食欲を抑えるだけではなく、
環境の変化への適応、免疫の活性化、
生殖機能、骨の維持など、
様々な生命活動にも関わっているのです。
国も、開発した大学やリージョナルフィッシュ社も
この魚を食べて安全であるかどうか
実証する実験を行っていません。
そして、ゲノム編集生物の
生産、飼育は、認可も届け出も不要で
日本のどこでゲノム編集魚が養殖されているのか、
国はまったく掴んでいません。
現在、陸上養殖が激増していますが、
リージョナルフィッシュ社も各地に
陸上養殖場を持ち、
ゲノム編集された稚魚を育てているようですが、
その場所など詳しいことは
当社のウェブサイトでも明かしていません。
今年1月能登半島地震で
富山県射水市にあった
陸上養殖施設が半壊。
これはリージョナルフィッシュ社のものでした。
ゲノム編集された「22世紀鯛」が
外海へ流出されることはない、と
発表されてますが、本当だろうか、と
思わずにいられません。
もちろん、
世界の食料危機を救う偉大な研究成果だと
絶賛する人たちがいます。
だからこそ、
国もスタートアップ支援事業として
数十億の公的資金を出しているわけでしょう。
しかし、知らない間に、
そんな満腹感を持たない魚なんぞ、
食べさせられるのは嫌だなぁ、と
私は、思ってしまいます。
せめて、見分ける表示だけは
して欲しい、と思ってしまいますが、
あなたは、どう思いますか?
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