トランス脂肪酸撲滅
WHOがトランス脂肪酸撲滅に乗り出しています。
「REPLACE」と名付けられた独自ガイドを作りました。
REview
トランス脂肪酸の供給源とその状態をレビューする
Promote
トランス脂肪酸から健康的な油脂への切り替え
Legislate
トランス脂肪酸の排除のための法制化
Assess
食糧供給におけるトランス脂肪酸の内容をモニタリングする
Create
健康への悪影響について啓発する
Enforce
政策と規制の順守を強化する、
この6つのステップの頭文字から付けられたそうです。
2019年から23年までの5カ年計画で
人工的トランス脂肪酸の撲滅を掲げたということです。
トランス脂肪酸=狂った脂肪
トランス脂肪酸はご存じのとおり、狂った脂肪とも呼ばれて
心疾患のリスクを高めることが分かっています。
WHOの予測によると、年間50万人以上が
トランス脂肪酸の過剰摂取が原因の
心疾患で命を落としているといいます。
しかも、最近それだけではなく、
アレルギーの増加、子宮内膜症や不妊症などの
大きな原因になっているとさえ、言われています。
トランス脂肪酸、米国でも禁止
デンマーク、スイス、ノルウェー、オーストリアなど
規制を設けているし、米国でも今年6月以降は
食品への添加が原則禁止となりました。
これに対して日本では、今のところ何の規制もありません。
マーガリンが有名でしたが、
それ以外にもショートニング、フライドポテト、スイーツ、
アイスクリームドーナッツ、クッキーなど多くのものに使われています。
「トランス脂肪酸低減」を謳うヤマザキパン?
この世界的な動きの中、ヤマザキパンが
「トランス脂肪酸低減」と自社のホームページで唱っています。
また、雪印メグミルクは、「家庭用マーガリン、ショートニング全品で
水素添加油脂を使用しない」と宣言しています。
本当でしょうか?
トランス脂肪酸ゼロの裏側には何がある?
そもそも液体状の植物油を固形化する中で必要だった
水素添加で発生するトランス脂肪酸。
それに変わる固形化させるものと言えば
パーム油を使うとか、
食品添加物のグリセリン脂肪酸エステル(乳化剤)を使うか、
飽和脂肪酸を低減させる遺伝子組み換え大豆を使うか、ですが
どれも新たな健康リスクを生じさせる可能性があるものばかりです。
「トランス脂肪酸ゼロ」という健康志向に付け込む商法が
またしても繰り広げられるのか・・・と、やや、うんざりしてしまいます。
臭素酸カリウムを使う、ほぼ唯一の会社
ちなみに、ヤマザキパンは臭素酸カリウムという第1類危険物の
発がん性物質の添加物を使用しているほぼ唯一の会社です。
ランチパック、
小倉&マーガリン、
超芳醇など、
「このパンには品質改善と風味向上のため
臭素酸カリウムを使用しています」
と明記されています。
まだ、書いてあるだけマシ?
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