おんころカフェ
おんころカフェなるものが
大阪大学最先端医療イノベーションセンター2階で
開催されています。
オンコロジー、腫瘍学ですね
つまり、がん患者やその家族そして医療従事者などで
2時間ほど、哲学対話の手法を用いて話し合う、というもの。
哲学カフェという手法
哲学カフェともいいますが
これは結構全国にも広がっています。
哲学という難しげな名前がついていますが
実際には別段、哲学の知識が必要なわけではない、
生きること、死、愛、など、
病気になって改めて考えてみるテーマについて
語り合う、というもの。
ここでも結論は出さず、
対話の中からそれぞれの人が
何らかの気づきを得られればそれで良いといいます。
哲学を一般大衆の手にとりもどす試み
もともと哲学カフェは
フランスのマルク・ソーテ(1947ー1998年)が
パリで確立したものです。
上流貴族ではなく、一般大衆を対象に毎週、
様々な主題を元に哲学討論を行った、といいます。
哲学という学問をアカデミックな白い巨塔から
一般大衆の手に取り戻したという意味で高く評価されています。
生きることや死について考えること
真実や、美、愛について語ること
これは何も学者でなくても普通の人間が
おそらく死を身近に感じるときに避けて通れないことではないか。
誰しもが経験する身近な「死」
おんころカフェを主催する
哲学者の中岡成文氏も
家族をガンで失った経験があるそうです。
死に直面する病気になったとき
また、そういう家族を見守るとき、
社会や仕事に対する価値観が変わり、
セルフイメージも変化し、
自分の生き方の再構築をする必要が
生まれてくる、と言います。
その生き方の立て直しをするため
人は安心できる環境で
自由に対話できる場がとても有益だと。
まさに元気塾も
同じ考え方で運営してきたなぁと思います。
安心できる環境とはつまり、
人と違っていてもいい
何でも自分が思うことを自由に話せる場
否定されたり、批判されたりしない場所
以前にも紹介しましたが、
東京マギーズという
ガン患者が不安を和らげるための場が
NPO法人によって作られています。
ここも
安心して語り合える場を提供することをモットーとしています。
対話、ダイアローグは
少しずつ癒やしの方法として認められ始めているようです。
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