元気塾Blog

働きやすさは働きがいに勝てない

先日、日本経済新聞に
こんな記事が出ました。
「ホワイト企業はモーレツに敗北」

「ホワイト」とは、
働きやすいが、働き甲斐は低い、
「モーレツ」とは、
働きやすい環境ではないが、働き甲斐の高い企業、
両方とも低い企業が「ブラック」

こんな区分けで業績を見たところ、
「ホワイト企業」は「モーレツ」企業に
負けていた、という記事でした。

今、働き方改革が叫ばれ、
長時間労働の是正や
ハラスメントのない職場作りなど、

今、働きやすい環境への取り組みは
少しずつではあるが、
前進しているかもしれません。

でも、働き甲斐のある環境は
どうでしょうか?

「役立つことが売上をあげる」
という意思を徹底して伝え、
社員を育てた
とてもユニークな不動産会社の社長、

野老真理子さんという方がいます。

2015年にはカンブリア宮殿にも
主演されたことがあるので
ご存じの方も多いかもしれません。

私は、神田昌典氏の
マーケティング実践セミナーでこの社長を知り、
その経営哲学に圧倒されたことがあります。

良いと思ったこと、
地域に役立つこと、
気付いた人が、すぐに行動を起こすこと、
それが会社の仕事であってもなくても、
というメッセージを送り続けて、

社員たちは町に交通渋滞があれば
飛んで行ってみんなと一緒に交通整理をするし、
町の景観が寂しければ、
町民と一緒になって花を植えたり
イルミネーションをともす、

一人暮らしのお年寄りがいれば、
交流会を作り、場所を提供する、

社員ひとりひとりが考えたアイディアを
実行にうつす背中を押す会社です。

社員たちが起こした地域貢献事業は
280を超え、実際に社員たちは、
仕事の4割をこうした地域貢献に費やしています。

もともと、どこにでもありそうな
町の不動産店だった「大里総合管理」という会社。

「役に立つ」が売上になる、という信念と、
「役に立っている」ことが
社員の絶大なモチベーションになる、という信念。

まさに、働き甲斐を作りだしていた会社
と、言えます。

「労基法などくそくらえ、
社員はやりたいのです、
役に立ちたいのです、
それを法律で止めることは不可能です」

とまで言い切っていました。

自ら、うちはブラックですから、
でも社員の笑顔を見て欲しいと
仰っていたのが、今も記憶に残るほど印象的でした。

働き甲斐は、作り出せる、
誰かの強い思いが共感された時、
それは奇跡みたいに
渦巻いて大きなエネルギーになっていく、

久しぶりにインタビュー音声を聞きなおして、
やはり、この「奇跡」に
再度、感動しました。

先の日経新聞の記事を見た時、
すぐに、野老真理子さんのことを
思い出したので、シェアしました。


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