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病院のベッド数と医療費

2022年度の医療費は46兆円で
対前年同期比、4%の増加となっています。

■『過剰医療の構造』藤井聡著
(京都大学大学医院工学研究科教授)
という本のが2月1日に出版されました。

この中で、彼はこんなことを述べています。

「医療はもちろん大切だが、
必要を超えて提供されると、
むしろ人体には有害なものになります。

例えば薬を過剰に提供したら毒になるし、
必要がないのに入院をさせれば
足腰が弱くなります」

当たり前と言えば当たり前の話ですが、
実際、今の日本では
このマイナスに働く過剰医療が
平然と、行われていると書かれています。

医療には、急性期医療と
慢性期医療があります。

急性期医療とは、文字通り
緊急に診断、治療が必要な事故や病気で、
この分野はむしろ医師の数が足りないくらいです。

慢性期医療とは、
生活習慣病や長期の精神疾患入院など。

この慢性疾患に関しては、
治療の範囲、入院の必要性など
判断が曖昧なケースがたくさんあります。

この部分が過剰医療の発生する闇の部分だ、
と、この本では言っているのです。

医師たちに治療の目的をアンケートしたところ、
「病院の利益の最大化を意識している」が6割、
「病院を満床にするまで入院患者を確保する」
と、答えた医師も同じく6割以上いた、とのことでした。

また、
「本当は必要ないけれど、病院の経営のために
行う医療医行為はありますか?」に対して
実に4割以上の医師が、ある、と回答しています。

医療費の高い県と、
その県の病床数は、はっきり相関関係があります。

最も医療費の高い高知県の病床数は
人口1000人当たり26.4床、
最も少ない神奈川県は8.3床と
3倍を超える開きがあります。

これはどう考えても、
病床数を満床にすべく
なんらかの過剰医療があると
疑われても当然かもしれません。

日本は世界1、病院数のある国です。
しかもその7割が民間の病院。

3割の公的な病院の中の
9割は赤字経営だそうですが、
民間病院の7割は黒字なのだそうです。

結局、医療をビジネスだと捉えると
絶対に解決できない問題が
次々増えていくような気がします。

あなたはどう思いますか?

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