ペースメーカー25000台が不具合?
昨日のニュースです。
ボストン・サイエンティフィックジャパンという
ペースメーカー大手の会社が
既に患者に埋め込まれている
25000台の機器についてセンサーの不具合を東京都に報告。
ただちに機器を取り換える必要はなく
プログラムを修正し患者の経過観察が必要とのこと。
「ただちに危険はなく・・・」
という言葉を聞くと
つい、ホンマかいな?と猜疑心がムクムクと・・・・
海外でもこの医療機器の問題が
けっこう数多くあります。
医療器具のあれこれ
- 心臓のペースメーカー
- 脊椎矯正に使う棒
- ひざや股関節の人口関節
- 内視鏡
- 痛み緩和の体内機器
うーん、かなりありますね。
この最後の
痛み緩和の体内機器というのは
脳に障害のある患者の腹部に手術で埋め込み
脊椎に薬剤を注入するというもの、
米国メドトロニック社の製品です。
身体の痛みの緩和が内服薬よりも効果的、
しかし薬剤量が多すぎたり、足りなかったりと不具合が出て
2008年以降、
なんと1万4千件もの除去手術が行われていました。
心臓のペースメーカーでは
海外でもナノスティムという
埋め込み型ペースメーカーが問題を引き起こしています。
体内で電池が切れたり、部品が外れたり
死亡2名、深刻な健康被害が90件、
安全の理由でナノスティムは回収されたということです。
医療機器はどこで検査されるのか
欧州では、
商品化前の医療機器を検査する
行政体がないことが問題だと言われています。
日本では、というと
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
という所が扱っています。
医療機器については
- 一般医療機器(届け出のみ)
- 管理医療機器
- 高度管理医療機器
という3段階に分けられ、
ペースメーカーなどは高度管理医療機器に属します。
この3については、大臣承認を得ることとなっています。
(平成25年医薬品医療機器法より)
厚労省のホームページには
医療機器不具合報告という膨大なPDFがありました。
170ページにも及ぶものでした。
医療は常にリスクを抱えるという自覚
ヒポクラテスの言葉に
「人間は誰でも身体の中に100人の名医を持っている」
という有名な言葉がありますね。
でもその格言集の3番目に
「まず何より害をなすなかれ」とあるのです。
紀元前のヒポクラテスの時代から
医原病というものがあったと思われる言葉です。
メスは常にドスになりうる
薬は常に毒になりうる
治療は、いつも、害をなすことと背中合わせである
それを、
医学の父、ヒポクラテスは肝に銘じていたのでしょう。
現代の医療従事者、
医薬品メーカー、
医療機器メーカーはどうでしょうか?
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