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老衰が死因の3位をキープ

菜の花

老衰、2018年から死因の3位

嬉しいことに、老衰が増えています。
2018年、脳疾患を抜いて死因の第3位、全死亡の8%でした。
2019年の発表ではさらに増えました。

ガン28.2%、心疾患15.0%
そして老衰が3位で8.8%
脳疾患7.7%、肺炎6.9%と続いています。

なぜ老衰が増えているのか、
ひとつは
寿命が延びて、高齢で亡くなる人が増え、
高齢で亡くなる人の死因は老衰が多いこと、

がんも高齢化とともに増えてはいるが、
死因としてのがんも、男性69歳、女性59歳までで、
それ以降はがんの死因率は減っていく、
ということだそうです。

またもう一つの理由がわずかではあっても、
病院死から、施設や自宅での死が増えていて、
必要以上の延命治療を望まない人も増えているからです。

病院死は、2005年の82.5%をピークに
その後、じわじわ減っています。

自宅死はわずか1%しか上がっていませんが、
施設での看取りは
2005年わずか2.8%だったのが
2016年には9.2%まで増えました。

病院死に老衰は無い

病院で亡くなると、老衰と書かれることはありません。

かならず、何らかの病名がつきます。

江崎行芳らの研究で
100歳以上の死者の解剖を行ったところ、
解剖した42例すべてに死因としての
妥当な病気が見つかっています。
敗血症、窒息死、心不全、肺炎などです。

現代医療の「死亡には必ず原因や病気があるはず」
という思考パターンの表れです。

 

しかし、自宅や施設で亡くなると、
往診してくれた医師が死亡診断書を書きます。
ずっと診てきて不審な点がなければ、解剖もほぼ、しません。

老衰と書く率が増えている、ということでしょうか。

平均寿命以上の死に、老衰以外の死因が必要か?

人間は誰しも、年老いて、死ぬ。
そんな自然なことを理解せず、
なんとかして治療し、治してほしい、

いわゆる老衰、平穏死を認めない、医師やメディア、司法が、
いいえ、私たち自身も、
これまで、日本の終末期医療を
歪めてきた一人なんだと思います。

老いが土台である死をそのまま認める、
それが「老衰」という死亡診断書、なのだとすると、
こうして増えていることは喜ばしいことだと思いました。

コロナ禍で、変化する在宅医療の在り方

在宅医療の現場では、
コロナ禍で、訪問回数が制限されたり、
24時間の緊急訪問も厳しい状況にあり、

これまでの、「いつでも頼ってください」という姿勢から
「セルフケア、患者のできることは自立を」
という呼びかけに変わった診療所もあるそうです。

必要最低限の手助け、
まさに在宅医療のスリム化を
行なわざるを得ない状況ですが、

それも前向きにとらえれば、
過剰医療を減らす、良いきっかけとも言えます。
死ぬ間際まで、自分ができることは自分でする、
それがどれほど、ご本人にとって誇らしいことか、

母の亡くなる前の2年半を思い出します。
抱えられながらも、トイレで用を足せた日、
やった!やった!と、大はしゃぎだった、
あの時の母の顔は、どんなに輝いていたことか、

 

日本の過剰医療も、過剰サービスも、
もちろん、それ以外にも過剰なたくさんのモノたち、

コロナ禍で背中をおされ、
本当は不要だった、要らないものだった、
と、感じる人が増えたら、
これからの日本は、大きく変化していきそうな気がして
ちょっと嬉しい今朝の気分です。

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