”認知症の数十万人「原因は処方薬」という驚愕”
さて先日、こんな記事がでました。
(東洋経済オンライン1月22日)
薬剤起因性老年症候群と言われるそうです。
クスリの乱用に少しでも
歯止めがかかるようになって欲しいと切に願います。
元気塾では13の視点の中の最後「介護」のところで
認知症についていろいろ討論します。
この前も、もしも自分が認知症になったとしたら、
というテーマで話し合いました。
もしも自分が認知症になったとしたら?
認知症になった本人は何もわからないから、いいけれど、
周りの人が大変・・・・という人がいて、
そこから、議論が発展しました。
認知症の本人も感情は残っているから
辛いという感情は多分あると思う、という人。
問題行動と言われるものの、原因は必ずあって
それにはしっかり感情が伴っているという介護職の方。
最後まで残る豊かな感情
ああ、それは私も母を見ていて
強く感じました。
寂しい、
悲しい、
情けない、
辛い、
そして
嬉しい、
有り難い、
ホッとする、
優しい気持ち、
笑い、
多彩で豊かな感情がありました。
認知症の人の言動が理解しづらくなり
あっちの世界へ行ってしまった
まるで人間ではないような扱いをすることが
どれだけその人を傷つけているか・・・・
情けないという思い
ある日も母が機嫌を悪くしていた時、
理由を聞いてみると
なんで、人前でいきなり裸にさせられるのか
情けない・・・と怒っているのです。
よく聴くと
お風呂へ連れて行かれ衣類を脱ぐわけですが、
その時、声掛けが少ないと、意味が伝わらず、
いきなり人前で裸に!
という怒りが起きていたようです。
笑顔と、こまめな声掛けと、
それさえあれば、
不機嫌になって抵抗しようとはしなかったと思います。
その日は一日中、
こんな扱いをされて情けない、
と口を歪めていました。
マザー・テレサの言葉の中にこんな名言があります。
「この世界は食べ物への飢えよりも
愛や感謝に対する飢餓のほうが大きいのです」
本当にそうかもしれません。
優しさを思い出すために
これからの健康は心の健康を抜きにしては
語れないと思いますが、
心の健康とは、
人にやさしくできる豊かさと言えるかもしれませんね。
優しい人が増えると優しい国になり優しい世界になる、
そんなことを考えていたら、
ある人が、認知症というものがなぜ存在するのか、
もしかしたら、
人が本来、もっともっと持っていた優しさを思い出させるため
そのために存在しているのかも、
と言ったのです。
おお、そういう見方もできるのか・・・
参加者の発言に気づきや驚きが
生まれた瞬間でした。
私も、妙に腑に落ちた気がしました。
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