元気塾Blog

クロルピリホス禁止の世界情勢、日本はまたも出遅れ?

無農薬

クロルピリホス禁止の動きが世界で!

発達障害や知的障害の発症への影響が疑われている農薬「クロルピリホス」を禁止する動きが
今年になってから、欧米を中心に、急速に広がっています。

クロルピリホス?
聞いたことがある・・・・

調べたら、昨年の9月にメルマガで書いていました。

シックハウス症候群の時に建材使用に使用禁止された物質名。
2003年、建築基準法の改正によって禁止となりました。

その後、
シックハウス症候群は2004年
化学物質過敏症候群は2009年に
ようやく保険診療リストにも病名として、上がるようになりました。

しかし・・・

農薬としての使用はその後も容認、

今でも野菜や果物、茶葉など様々な農作物に多く使用されていたのですね。
知りませんでした。

それが今年、サリンなどと同じ神経毒がある強い有機リン系殺虫剤だということで、
EUは今年2月から禁止しています。

欧州食品安全機関(EFSA)はこれまでは、日本と同様
ADI、つまり<人が毎日一生涯に渡って摂取して悪影響のない判断基準値>
を決めていました。

ところが、2019年の検討でメーカーの出した資料は
信憑性に乏しくADIを設定できない、と判断。
これには、スウェーデンの、ある学術論文が影響しました。
(アクセル・ミエ氏らの論文)

メーカー側の出したデータを元に再分析した論文は
メーカーの出した結論とは真逆、
元データの扱いに問題があったことが明らかになりました。
これを受けて、EUはADIを決めない、つまり禁止、を決定したのです。

ハワイ州では、2018年6月禁止、
カリフォルニア州、今年2月から、
農家がクロルピリホスを購入することを禁止、
今年中には、購入だけではなく使用も禁止となります。

ニューヨーク州も今年中に禁止。
タイも今年6月から禁止。

そんな中で、またしても日本は、後手を踏んでいます。

農薬規制おくれる

今年4月から14種類の農薬安全確認の調査

今年の4月、ようやくネオニコチノイド、グリホサートなど
14種類の農薬の安全確認の調査をスタートしたそうですが、
この中にクロルピリホスは、その中に含まれていません。

今年の3月22日の日本農業新聞に、ミツバチ不足、受粉「困った」
というニュース記事がありました。
寄生ダニ被害と台風水害がその原因とある中で、わずか1行、

<昨秋、大発生した水稲害虫防除の影響も>

という部分だけが、ネオニコチノイドを匂わせていました。

今、調べていますよ、という小さなアピールなのか・・・・

それはともかく、
当分、日本の野菜にはこのクロルピリホスの残留農薬が存在することを知った上で、
私たち消費者に出来ることは何かを一緒に考えていきたいものです。

★もっと知りたい、気になる記事はこちら


コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP