相手を傷つけずに、NOを言いたい、
相手に嫌な気分を与えず、自分の意見が言いたい、
私の講座に参加される方が
最初によく言うセリフです。
もちろんそうできれば、
それに越したことはありません。
そのために、Win-Winとなる言い方を
いろいろなテンプレートで
具体的に学びます。
たとえば、NOのあとには代替案をつける、
NO(自己尊重)+代替案(他者尊重)
というわけです。
これでWin-Winの形になりますね。
「無理です、できません」と
ぶっきらぼうに言うだけ、よりは
はるかにマシなコミュニケーションになるでしょう。
しかし、このような言い方が
全てを解決してくれるわけではありません。
人間は機械ではなく、
「生きもの」だからです。
その時々の感情や体調や
まさかのカン違いや、
そんなものにより
コミュニケーションの誤作動が起きます。
いえ、もともとコミュニケーションは
誤解の上になりたつ、
といってもいいかもしれません。
これを知っておくと、
自分は誤解して、聞いているかもしれない、
相手も誤解して、聞いているかもしれない、
この状態がディフォルトだとすると、
当然、やるべきことは、
確認と修正です。
簡単な会話の例をひとつ。
A:花火って、なんだかしみじみ、いいですよね~
B:え~!!あんなの疲れるだけじゃん!
さぁ、ここにどうやら誤解がありますね。
Aは縁側で、子どもと一緒にやる線香花火をイメージ
Bは大きなお祭りで打ち上げられる花火をイメージ、
ふたりが「花火」に対して抱くイメージが違うワケです。
Aがここで曖昧に、
ああ、まぁそれもありますね~
などとBに合わせた対応すれば、
誤解は修正されません。
A:あれ?もしかして人混みがスゴイ〇〇祭りの花火を
今、イメージしてました?
B:うん、違うの?
A:ハハハ、私がしみじみといいなぁと言ったのは、
子どもと一緒に縁側でやった線香花火のことなんです~
B:なーんだ、そうかぁ、それならわかる、
という具合に修正されて
初めて、コミュニケーションが完結します。
「誤解」はディフォルトなので、
あって当たり前、
確認をして、気づけば、
修正をすれば良いだけだ、
そう思えるようになると、
コミュニケーションへの苦手意識が
少し楽になりませんか?
もっと知りたい・気になる記事はコチラ

この記事へのコメントはありません。