元気塾Blog

アフリカへワクチン提供

2024年8月のメルマガで
「創薬エコシステムサミット」のことを書きました。

医薬産業を日本の基幹産業と位置付け
創薬化強化に向けた工程まで発表した、との記事。

その後、日本のベンチャー企業を国が支援し、
アフリカ向けの医療機器開発、実用化を目指しています。

人工関節や放射線治療装置など、
欧米企業との競争が激しく、
日本の医療機器産業は
22年の貿易収支が1.8兆円の赤字。

アフリカは人口約14億人、
50年までには25億人と急増し
世界の4分の1を占めると予想。

そこへ市場開拓することで
産業競争力を高める狙いです。

そして、今度はこんなニュースが!

WHOはアフリカを中心に感染が拡大する
エムポックス(サル痘)について、

日本や欧米から
合計360万回分のワクチン提供があった、
と明らかにしました。

その内300万回分は日本からで、
過去最大の支援なのだそうです。

日本が提供するのは、
明治グループのKMバイオロジクスという製薬会社の
天然痘ワクチン「LC16」というもの。

現在、KMバイオは「LC16」の
緊急使用許可をWHOに申請、
審査が進められているそうです。

エムポックスは現在、
WHOが緊急事態を宣言している感染症です。

この背景には、1980年に天然痘が根絶し、
エムポックスにも有効な
天然痘ワクチンが接種されなくなったことで
社会の集団免疫が低下、
また開発などで野生動物との接触が増えた、

などがあるようです。

日本で開発された天然痘ワクチン「LC16」は
22年にエムポックスの予防として承認されています。

医療機器の輸出や
エムポックスワクチンの膨大な提供など、
日本が、アフリカを輸出ターゲットとして
世界経済力を高めようとしていることは
明確なようです。

世界で初めてのレプリコンワクチンも、
mRNAワクチンで世界から遅れをとった日本が
挽回の意味で「世界初」を打ち出したかったのか、
という見方もできるかもしれません。

7月30日の「創薬エコシステムサミット」
着々と、具体的な動きを見せています。

しっかり、アンテナを立てて
情報を拾っていきたいと思います。

 

もっと知りたい、気になる記事はこちら。


コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP