元気塾Blog

また消える、ひとつのCAM

熊

日本も昔は狩猟民族

狩猟民族とか農耕民族とかいう言葉があるけど
日本だって弥生時代以前は狩猟民族だったのですよね。

農業が始まったのは、ほんの
ここ2,3000年くらいのことだから。

そして、東北の秋田には、つい最近まで、
マタギという狩猟で生計を立てる人たちがいました。

佐藤 良蔵(さとう りょうぞう、1924年 – 2013年)
2009年(平成21年)春、
渦模様が刻まれた黒い二連発銃を地元北秋田警察署に返納し、
現役マタギを引退、この方が最後のマタギだそうです。

マタギが村人に提供してきたものに
もちろん、熊をはじめとして様々な動物の肉があるけれど
それ以外に、熊の胆(い)に代表される
伝統的な医薬品があったそうです。

マタギの医薬品に対する知識はかなりのもので、
しかもその熊の胆(い)を行商して旅をし
その収益で村が潤っていました。

そんな伝統医学が表向きは
全面的に消えることになったのが、1883年です。

明治16年「医師免許規則」

明治政府は
「医師免許規則」「医術開業試験規則」を出しました。

この時より、医師と名乗れるのは
西洋医学教育機関を卒業したものか、
全ての試験科目が西洋医学に属する
「医術開業試験」を合格したもののみ、となりました。

漢方医学そのものは潰されてはいないけれど、
漢方医学を取り扱えるのが西洋医学を学んで試験に合格した医師のみ、
となったことから、従来の漢方医師は
大打撃をうけることになったそうです。

西洋医学以外の療法はすべて原則、認めない

という明確な国の方針がこの時に決まったというわけです。
実はこの時、接骨医も漢方医と同様の道を辿ることとなり

接骨医も接骨業を行う為には
「医術開業試験」に合格して
医師にならないとダメ!となったそうです。

それまで、接骨医として生計を立てていた人は
たいへんだったんだろうなぁと同情してしまいます。

マタギもそれまでみたいに、
熊の胆(い)売っていたら
表向きは、この「医師免許規則」違反で
訴えられかねなかったのです。

熊の胆ちなみに医師法は昭和23年
薬事法は昭和35年制定です。

今、西洋医学以外の療法は
すべて補完代替療法=CAMと呼ばれています。

鍼灸、マッサージ、カイロ、
食事療法、断食療法、ホメオパシー、
サプリメント、音楽療法、
アーユルベーダ、心理療法、
気功、エネルギー療法など。

アメリカではこの代替療法の研究が
とても進んでいますが、日本は、未だ全く遅れています。
いまだに、多くの医師はこれら、補完代替医療を
迷信か嘘っぱちの民間療法だ、という扱いです。

また消える、日本古来の伝統医学

最後のマタギであった佐藤さんがマタギ
2013年に亡くなり、
マタギの敬虔なる自然信仰も、豊かなマタギ文化も
そしてマタギが伝え続けてきたマタギ独自の伝統医学も滅び、

私たちはまたひとつ、
大切なものを失ったのかもしれません。

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