特定保健用食品と機能性表示食品の違い
あなたはこのマークがついていると、つい買ってしまう? それとも避けますか?
両手をあげて飛んでるような
「トクホマーク」もすっかりお馴染になりました。
1991年の発足から25年以上たちました。
2019年の段階で1068品目になります。
2017年の発表で、6432億円市場です。
2015年から新たに加わった
機能性表示食品も最近とっても増えましたね。
なにがどう違うの?
まとめてみます。
特定保健用食品(トクホ):
生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、
消費者庁長官の許可を得て特定の保健の用途に適する旨を表示できる食品です。特定保健用食品に含まれる保健機能を有する成分を「関与成分」といいます。
通常、特定保健用食品は有効性・安全性を消費者庁が個別に審査します。
有効性の証明として、査読付きの研究雑誌に掲載されることが条件となっています。
また定められた試験機関によって関与成分の含有量の分析試験も行われます。
こうした審査を経て認可された食品は特定保健用食品として図1のマークと、
特定の保健機能について表示することができます。現在までに「血糖・血圧・血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」
「おなかの調子を整える」「骨の健康に役立つ」などの保健機能の表示が許可されています。機能性表示食品:
機能性を分かりやすく表示した食品の選択肢を増やすことを目的として、
2015年に「機能性表示食品」が加わりました。
特定保健用食品と同様に保健機能を表示することができる食品です。
しかし特定保健用食品と異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではなく、個別の審査も行われません。
その保健機能の科学的根拠や安全性などの情報を事業者の責任で消費者庁へ「届け出」を行うことが決められています。
届け出られた情報については、消費者庁のウェブサイトで確認できます。<厚労省、e-ヘルスネットより抜粋>
要するに、
国が許可しているか、いないかの違いですね。
トクホや機能性表示食品を購入する理由
トクホや機能性表示食品を購入する方の理由が
男性は
- 「内臓脂肪を減らす」(62.8%)
- 「体脂肪を減らす」(59.4%)
- 「疲労を軽減する」(59.0%)
女性は
- 「疲労を軽減する」(72.2%)
- 「免疫機能をサポート」(69.2%)
- 「強い骨を維持」(67.6%)
(一般社団法人 生活習慣病予防協会調べ)
となっています。
疲労軽減はどちらにもありますね。
ちょっとでも疲れをとりたい、
体脂肪も減らしたい、ということで
トクホや機能性表示食品を購入するわけです。
消えたエコナクッキングオイル
エコナ事件のことをご存知ですか?
1999年に発売された
エコナクッキングオイルは
食用油の中で初めてのトクホでした。
これは食後の中性脂肪が
上昇しにくくつまり身体に脂肪が付きにくい
とうたっていました。
見覚えありますよね?
しかし、2009年9月
エコナに含まれていたグリシドール脂肪酸エステルに
発がん性があることが分かり、
トクホ許可の失効届けどころか
商品の自主回収、販売中止となった商品です。
これが、トクホというお墨付きで、
コレステロールを溜めない健康に良い食用油として、
なんと、10年もの間スーパーにデカデカと
広いスペースで販売されていたのです。
2015年からスタートした
機能性表示食品もどうか、同じ轍を踏まないでほしい、
と願うのは、
あまりに、はかない願いでしょうか?
まぁ、それよりも
私たち消費者が、もっと賢くなればいいのですよね。
購買は1票、という言葉があります。
売れなければ企業も国も、考えるでしょう。
何を買うか、買わないか、その1票が私たちの力です。
しかし何を買うか買わないか、
判断するには情報と、判断基準が必要です。
豊富な情報と、判断基準を磨く「場」があります。
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