問い、「Question」の語源は
ラテン語のQuest「探し求める」と
ion「こと、もの」だそうです。
今の時代のリーダーは
正しいことを知っている人ではなく、
まさに、
常に自分や周囲の人に対して、
「Question」を投げかけられる人、
だと言えます。
不透明な未来に対して、
自分たちが
新たな行動を起こしていけるよう
効果的な「Question」を投げられる人。
私たちは起きている間中、
無意識に自分にたくさんの問いかけをしています。
「大丈夫だろうか?」
「もし失敗したらどうしうよう?」
「みんなに、どう思われるだろうか?」
こんなふうに、受け身の問いを
自分にしている人が、たくさんいます。
そして正しい答えを出そうとして
動けないでいる人がいます。
マサチューセッツ工科大学の
リーダーシップセンター所長の
ハル・グレガーセン氏は
こんな事を言っています。
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どこから見ても「正しい」
あるいは「正しい」と見られる人間で
あろうとすることほど、
問いにとって、有害なことはない。
私たちは自分が正しいを信じきっていたり、
早く決定をくださなければいけないと
思い込んでいると、
手近になる答えに飛びつき、
それ以上、問おうとしない。
新しい発見のプロセスを
開くことを拒み、
周りにもそれを閉ざすよう圧力をかける。
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私たちは「一見正しいこと」が好きで
その罠にハマると
問いを捨ててしまう、ということです。
特に「自分は正しい」と
思っている限り、
残念ながら、他者に対しても
自分に対しても、
新しい「問い」は生まれません。
したがって、新しい発見もないのです。
自分は間違っているかもしれない、
そうやって「正しいこと」から
少し距離を置く、
または、
正しいか間違っているか、ではなく
美しいか美しくないか、
心地よいか悪いか、
好きか嫌いか、
いろいろな物差しを持ってきて
いろいろな角度から「問い」を立てる、
そんなことをできる人が
現代のリーダーだと、
ハル・グレガーセンは、言っているのです。
もちろん、自分の人生のリーダーは
自分であるはずだから、
自分をどう活かすのか、
自分にどういう問いを投げるのか、
「あなたは本当は何がしたいの?」
「あなたにとって大切なものって何?」
「あなたにとっての価値とは何?」
そんなたった一つの質問から
人は考え始め
つまり求めはじめ、
そうして「新しい答え」を生み出し
行動していきます。
探し求めることがQuestionの語源、
探し求めることをやめない、
それがサポーターの役目だと
私は考えています。
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