20歳代の日本人女性、4人に1人が栄養失調!?
終戦直後レベルの栄養状態だ、と
厚労省が発表しています(2018年)
2015年に丸ノ内地所が発表した
20代〜30代の大手町、丸ノ内、有楽町エリアの
ワーキングウーマン749名の調査、
「まるのうち保健室・働き女子1000名白書」によると
BMI値が18.5以下の痩せすぎ女子が28%、
日本全体の数字は20歳代で21.7%と
東京のデータよりはマシだけれど
それでも5人に1人は痩せすぎ。
しかも、その栄養状態は、
終戦直後よりも悪いのだそうです。
(厚労省、国民健康・栄養調査)
終戦直後、って
あの、モノのない時代より悪い?
思わず耳を疑ってしまいました。
終戦直後の1950年、
20歳女性の接種量は2098kcal、
ところが
2000年以降は平均1600kcalにまで
落ち込んでいるのです。
カロリーの問題だけじゃなく
特にタンパク質の不足率は
なんと89%だそうです。
確かに、東京へ行くと
ここまで細い!!と
驚くような体型の若者が
たくさんいます。
女性だけではなく男性も
折れそうなくらい細い。
痩せすぎ妊婦が出産する
2500g未満で生まれる低出生体重児が
日本は、OECD平均を上回っています。
お母さんから十分な栄養を
もらえなかった赤ちゃんは
生まれながらに生活習慣病のリスクが
高くなると懸念されています。
こうした背景も踏まえ、
今年2020年に、
「日本人の食事摂取基準」が
5年ぶりに改定されました。
注目したいのは、
1日あたりのタンパク質量を
増やすよう変更された点です。
またビタミンDの目安量も増やしました。
骨の健康を保つためです。
また新たに
飽和脂肪酸(動物性油脂)
コレステロールの摂取をへらす、
子供のカリウム摂取を増やす(野菜など)
という栄養素での規準ができました。
更に減ったものとしては、
ナトリウム(食塩)を7.0から6.5gへ。
まだ、さらなる減塩なのですね。
しかし、
痩せたい女性の本当の理由が
どこにあるのか、
それを考えないと
根本解決にはならない気がします。
痩せなくちゃと思う、真の理由は?
日本では未だに
女性の容姿をあからさまに口にします、
つまり”デブいびり”ですね。
女性はスリムできれいで可愛く
みたいな容姿偏重の
男性の意識が、
そして社会の風潮が変わらないと、
この問題は解決しないのではないか、
と思ってしまいます。
日本以外の国では
”容姿いじり”をしないのはもちろん、
メディアがステレオタイプを発信しないよう
規制する動きもあるそうです。
女性への”容姿いじり”などという
品性下劣な言動で笑いを取るなど、
日本はいつまで
恥ずかしげもなく、
そんな男性やメディア、
社会を許しているのでしょうか。
ジェンダーギャップ指数
ジェンダーギャップ指数が
日本は153カ国のうち121位という低さ。
女性が人目を気にせず
1人ひとりが自分らしい体重で
自分らしい健康を
目指せる社会にするため、
まだたくさん、
私たちにできることは
あるように思います。
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