手洗い、ここまで行くと拷問
この前、母のホームに行った時
ヘルパーさんの手を見て驚きました。
ゴム手袋から透けて見える
10本の指先が全部、赤いのです・・・・・!!
聞けば、皮膚が弱くて
すぐ、何かに負ける体質なんだけど、
ここへきて、
一日中に手を洗う頻度が半端じゃなくて、
1人の利用者さんのケアをしたら、
その都度、毎回手を洗うことが指示されている、
しかも毎回、洗剤をつけて洗うので
あかぎれと、ひび割れで~~と。
なんと、まぁ・・・・
これはもう拷問だ、と感じました。
皮膚にいる微生物は1,000種類
皮膚というのは
面積約1.6m2(畳一畳分)重量は体重の16%を占め、
人体で最大の臓器と言われています。
皮膚に常在する微生物は、腸内に次いで多く
1000種類の菌がいるそうです。
この微生物、細菌たちが、
人体が作ることのできない
有益な物質を生み出したり、
過剰な免疫反応を抑えたり
皮膚にいる常在菌は
皮膚のバリア機能を正常に保ち
外から病原菌が新入するのを防御しています。
手洗い1回で90%の常在菌が失われる
ところが石鹸を使うと、一回の手洗いで
常在菌の90%が洗い流されてしまいます。
ただし1割程度が残っているのでそれが増殖し、
12時間後にはもとに戻る、
ということも分かっています。
なのに、一日に何度も何度も手を洗えば、
常在菌がないに等しい状態になるわけです。
バリアがなく、丸裸でいるようなものです。
日本人はどこまで「清潔」好きになってゆくのでしょうか?
清潔好きな日本人、どこまで行く?
今、問題なのは「ウォシュレット」
あ、これはTOTOの商品名でした、
温水洗浄トイレのことです、
使ってますか?
これが原因で男性のお尻のただれ、
女性の膣炎が増大しているのをご存じでしょうか?
1980年まで、膣を洗うなどという習慣は
世界中、どこにも全くなかったのです。
温水洗浄トイレの弊害?
この調査は、妊娠していない19~40歳の女性で、
温水洗浄トイレを習慣的に使用している人(使用者)154人と、
まったく使用しない、またはときどき使用している人(未使用者)
114人を対象に実施されました。
彼女たちの膣内分泌物を採取・分析した結果、
乳酸菌を保有していない症例は、
温水洗浄トイレの未使用者では
わずか8.77%でした。
これに対して使用者では
なんと、42.86%もの人が
乳酸菌を膣内に持っていなかったのです。
温水洗浄トイレの使用者は、
未使用者のなんと約5倍もの人が、
デーデルライン桿菌を失っていたという結果です。
デーデルライン桿菌とは、
膣内を正常に保つ働きをしてくれる細菌です。これがなければ、すぐに雑菌が繁殖し
膣炎を起こしやすくなります。
そして、
早産、流産の原因の50~60%は、
膣炎にあるとも言われています。
(藤田紘一郎『手を洗い過ぎてはいけない』光文社より)
こんな恐ろしいものがこれほど普及している国は、日本だけです。
私たち人間は自分の細胞以上の数の微生物を
共存している生き物です。
微生物の働きがなければ
何もできないと言っても過言ではありません。
「清潔」は汚い
菌を敵のように考え全ての菌を排除しようとして
「清潔」になった私たちは
すぐにひび割れる指先、すぐにただれるお尻を持ち、
どんどん、汚くなってゆく、とも言えるでしょう。
排除ではなく、共存を真剣に考える時代だと思います。
菌ちゃん先生こと、吉田俊道さんの対談記事に
映画「虹の谷のナウシカ」のセリフ
「みんなに伝えて、腐海が生まれたわけを、
虫たちが世界を守っているの!」というのがあります。
http://kinchangenki.hatenablog.com/
(ネットワーク地球通信、2018年2月号の記事より)
まさに世界は、ワンネス
ひとつの地球であり
ひとつの生命であり
ひとつの大きな調和なんだ、
ということを教えてくれているようです。
こんなことを話しあえる
元気ライフサポートコーチ仲間が
全国に増えると嬉しいです。
↓
講座一覧はコチラ
★もっと知りたい、気になる記事はコチラ
この記事へのコメントはありません。