史上3人目の全盲の東大生、
星加良司さんの記事を偶然見つけました。
小中高と普通科で学び、
1994年、現役東大合格、
そして2022年、東大の教授に就任されました。
この記事のタイトルに興味をひかれたのです。
”「「全盲東大生」と呼ばないで、
「障害者なのにすごい」称賛への違和感”
彼は大学院で出会った「障害学」という学問で
その後の生き方が決まったと言います。
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たとえば、人間の大半が目の見えない人で
目の見える人が少数派だったらどうだろう。
部屋は一日中暗く、全部が点字で表現されるから、
少数派は生活しづらい。
つまり、目が見えないから不便なのではなく
社会が目の見える多数派のためにしか
作られていないから不便なのだ、
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この考え方が、幼いころから彼が抱えてきた
違和感や疑問の数々とつながった、と言います。
障害を研究するのではなく、
障害を通じて社会を研究する、
それが彼の研究テーマになりました。
今日、また似たようなメッセージを見ました。
一ノ瀬メイさんというパラアスリートだった方。
至上最年少13歳で水泳のアジア大会、
19歳でリオデジャネイロ、パラリンピックに出場。
2021年に現役引退後、
モデルとして活躍されている、
いわば「障害者」です。
生まれつき右手が短く、
いろいろなことが、できないと
周囲から決めつけられてきた、
それが嫌で、誰より早く泳ぐことで
”できる”を証明したかった、と言っています。
彼女の母も、娘の障害について悩み、
なんと、幼いメイさんをつれて、
英国リーズ大学の障害学コースに留学。
そこでメイさんは母からこんなことを学んでいます。
「障害を作るのは社会、無くせるのも社会」
という「障害の社会モデル」の概念について。
「人と自分の体が違うことではなく、
生きづらさを感じる社会そのものが
障害であるとわかった時、
私がこれまで抱えてきたモヤモヤが
言語化されたようで、
目の前の霧が晴れたような思いだった」
と語っています。
自分のありのままの姿をカメラに晒す
モデルという仕事を選んだのは
言葉ではなく、見るだけで自分を表現したかった、
からだそうです。
この、おふたりの言葉には、
本当にドキッとしたのです。
「〇〇なのにスゴイ」という言葉、
何気なく使っていた自分に
ハッとさせられたからです。
お若いのに、スゴイ
女性なのに、スゴイ、
そんな条件つきの視点ではなく、
相手の存在そのものに価値を見出せるかどうか、
誰もが、そこに生きていること、
それ自体が素晴らしいことだと思えるかどうか、
それは本当の意味で、
社会を変える視点になるかもしれない、
ガツーンと頭を殴られたような、
言葉にできない衝撃でした。
あなたには、どう響きましたか?
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