製薬会社と医師の関係を金銭面から見る
早稲田クロニクルという団体があります。
ご存じですか?
2年ほど前に、
【講師謝金、学会理事1割に集中処方歪む恐れ】
というニュースが毎日新聞から出ました。
(2019年6月22日付)
この時に、この早稲田クロニクル
というNGOを知りました。
製薬メーカーがどこの医師に対して
どのく らい謝金を払っているのか、
顧問料を支払っているのか、を
膨大なデータベースにしたものです。
2017年版が出ていたので、
久しぶりに見てみました。
地元の医師の名前が出ました!
トップ画面で、例えば、塩野義製薬と入れます、
すると塩野義製薬株式会社の分析結果というのが出ます。
(別段、塩野義に拘っているわけではありません
一応念のため)
3187人の医師へ、合計4079件、
238,000,000円が支払われたと出ます。
支払った上位20人の医師を見ると、
トップに鈴木勉とあり、
そこをまたクリックしてみると、
香川労災病院麻酔科、とあってビックリしまし た。
私の地元じゃありませんか・・・・
8社から46件、4,382,914円とあります。
8社とは、塩野義製薬以外にも
- 第一三共、
- 帝国製薬
- 久光製薬、
- ヤンセンファーマ、
- テルモ、
などが上がっていました。
そのうちテルモ株式会社だけが
金額不明となっています。
ちなみに、2016 年版のほうでも
同じように調べたら、
鈴木勉氏、この年は11位で、星薬科大学の研究室勤務、
11社から2,766,566円とありました。
1年でずいぶん、出世したのですね・・・・
最高金額を支払っているのは第一三共製薬
ちなみに最高金額の謝礼をしている製薬メーカーは
第一三共製薬株式会社で
2,549,000,000円、とケタが違います。
25億4900万円ですよ!!!
その会社のトップ支給医師は奥村謙氏、
6社から総額、2085万9千円を受け取っています。
勤務先は済生会支部熊本病院、
心臓血管センター不整脈最短治療部門、
最高技術顧問、となっていました。
しかしすごいデータベースですよね。
広告収入無し、取材費、給料無し
早稲田クロニクルとは
早稲田大学出身のジャーナリストたちが作った
ジャーナリズムNGOで、
このデータベースは早稲田クロニクルと
特定非営利活動法人の医療ガバナンス研究所とで作ったものです。
患者、ご家族の人が
誰もが簡単に自分のかかっている医者と
製薬メーカーとの利害関係を知ることができる、
オンリーワンのツールとして
年間350 万回以上の利用があったそうです。
これを広告収入なし、
取材費、給料なしでやっている、
「官」任せにせず、「民」が主体となって
自分たちの健康を守ることが大事、
という理念で活動しているそうです。
とても貴重な資料です。
もっと広く知られたら、と思いました。
しかし、この金額を見ると・・・
医者の勧める医薬品には
裏の意味があるかもしれない、
というくらいは、
疑ってかかった方がいいのかもしれませんね。
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