元気塾Blog

アレキシサイミア

はーとを抱く

失感情症

アレキシサイミアという言葉を
聞いたことがありますか?

私が、25年以上前に初めて聞いた言葉です。

産業カウンセラー養成講座を受けていて
当時、香川の養成講座では
約半年の受講期間の最初と最後に、一泊の合宿がありました。

ここで
エンカウンターグループというものを初めて経験しました。

一定時間、司会もリーダーも不在の
テーマも課題も何もなく何を話しても良い、というもの。
2時間くらいで休憩が入り、一日中、食事と休憩以外は
そのグループでえんえんと話を続ける、といった不思議な会でした。

その中で
ファシリテーター役だった児童相談所の所長が口にしたのが
このアレキシサイミアという言葉でした。

自分は自分の感情を社会の中で抑圧しすぎ、
だんだん、アレキシサイミアのようになっていった、と。
アレキシサイミアとは
日本語では「失感情症」と言います。

エンカウンターグループで感情を取り戻す

それが
このエンカウンターグループの中で
少しずつ快復してきた、と言いました。

このアレキシサイミアという言葉が
最初に使われたのは
1972年、ハーバード大学のP.E.シフネオス医師によってです。

潰瘍性大腸炎、喘息などの当時、心身症と言われた患者さんに
この共通の特徴があることを発見し、そう名付けたのだそうです。

共通の特徴とはつまり、

「自分の感情を表現する言葉を見つけることが難しい」
ということです。

タイプC症候群とは

その後、つい3年ほど前に出版された
『がん性格 タイプC症候群』という本があります。

タイプA=攻撃的、仕事熱心、苛立ちやすいという
虚血性心疾患の性格を定義した
アメリカのフリードマンに対して
この本では、怒らない、感情を抑えすぎる、
いわばいい子ちゃんタイプを
タイプCと定義してガン性格と言っています。

タイプCとは
怒り、不安、恐れ、悲しみという
ネガティブな感情を表出しない、
それらの感情に気づかないこともある、

忍耐強く、控えめ、
他人の要求を満たそうと気を使いすぎるが、
自分の要求は満たそうとしない、
極端な自己犠牲的性格となっています。

ああ、それに近い人いるなぁって思いませんか?

いわゆる、人からみて「いい人」です。

でもこれって、シフネオス医師のいう
アレキシサイミアにも通じるものがあると思いませんか?

つまり、
感情を抑圧すること
その児相の所長のようにだんだん自分の感情がわからなくなり
もちろんわからないのだから表現することも難しく
その状態が心身症だけじゃなく
ガンさえ発症させる、ということ。

実際、その所長はガンでした。

感情を言葉にするには
自分の感情に気づく必要があります、

自分の微妙な感情の変化に
気づくことが
そして、それを表現してみることが
病気を防ぐ手段になるとしたら、
面白いと思いませんか?

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