ゾルゲンスマが日本でも承認
1回1億6707万円の薬が、今日承認?
昨年から噂されていた、ゾルゲンスマという薬、
ノバルティスファーマ社が販売、
脊髄性筋萎縮症(SMA)に対する遺伝子治療薬です。
アメリカでは2億を超える薬価でした。
本日、中医協総会で、この薬の保険適用が諮られるそうです。
脊髄性筋萎縮症(SMA)とは、333ある指定難病の1つです。
小児に発症する重症型、中間型、軽症型
成人に発症するⅣ型と分けられています。
小児の重症型となると
座位、つまり一人で座ることが難しくなります。
中間型や軽症型でも立って歩くことはできなく、
電動椅子が必要となります。
10万人に1〜2人の割合で発生。
遺伝子に変異が見られ、遺伝的要素の高い疾病です。
これまで、根本治療は確立してない、とされてきました。
スピンラザ、スピード承認されたクスリ
これまでは、
2017年にスピード承認された、スピンラザという薬がありました。
1回の投与が932万円、投与回数の多い初年度は年間5592万円、
2年目からは4ヶ月ごとに髄注、
つまり年間、2796万円必要でした。
ものすごい金額ですよね。
これだけでも、ビックリしました。
今回のゾルゲンスマは
このスピンラザを比較薬とした類似薬効比較方式で算定されました。
遺伝子治療薬なので、一度の点滴静注で済む、
というところを厚労省は評価したそうです。
計算してみると
スピンラザを5年使うと
今回のゾルゲンスマの値段を超えるわけですね。
次々と出る高価なクスリ
しかしそれにしても、昨年、5月、
白血病の薬として承認されたキムリアが、3349万円で
国内最高金額の薬価と驚かされたばかりです。
ちなみに、キムリアも
同じ、ノバルティスファーマ社の薬です。
今回は、それをはるかに上回る1億6707万7222円!
ノバルティスファーマ社は
日本国内での投与を25人と見込んでいるそうです。
約41億円の市場ですね。
病院での処方がなくなるクスリも・・・
花粉症などアレルギーの薬はOTC医薬品となり、
病院での処方をやめ、ドラッグストアなどで
買うようになりつつあります。
日本の医療は、軽い病気は自己判断でOTC医薬品を使わせ、
どんどん、重症者へとシフトして行くようです。
私たちはもう、風邪くらいで
病院へいくことはなくなるかもしれません。
自分の主治医は自分、という時代
今後は自分の判断で
どういう治療・薬を選ぶのか決めてゆかねばならない、
極端に言えばそんな時代になって行くでしょう。
もうこれまでのように病院、医者任せでは
自分の健康を守ることができなくなります。
だからこそ、
健康への基礎知識が必要になります。
健康リテラシーを
身につける必要があります。
あなたはどこでそれを身に付けますか?
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