対話の力はプラトンの時代から
プラトンの『パイドロス』という本があります。
神話に対する対話文です。
ソクラテスとパイドロス(若者)が交わす
「対話」を通して何かを伝えようとしています。
プラトンやソクラテスは
この「対話」の素晴らしさを
とても大事にしたと言われています。
これほど昔から「対話」の持つ力を
人間は知っていたということでしょうか。
コーチングを初めて学んだ時の感動
10年以上前、コーチングを初めて学んだ時
寄り添って心を開き、相手を理解しようと耳をすます、
質問する、応える、会話のキャッチボールをしながら世界が広がる感覚、
自分の中から、新しい気づきや生きた知恵が生まれ出てくる瞬間の喜び、
そういったことに私はドキドキするほど
新鮮な興味を覚えたことを昨日のことのように覚えています。
オープンダイアローグセミナーに参加
先日、フィンランドで発達したという
「オープンダイアローグセミナー」に
はじめて参加して驚きました。
統合失調症を「言葉」
いえ「対話」で治療しているというのです。
複数の治療スタッフと患者家族で
毎日のように対話を重ねることによって
治療してゆくというもの。
ただ、この対話には
普通とは少し違うルールがあります。
- 不確実性に耐える。
答えを急がない、分からない、と言う状態を、
参加者が皆、持ち続けるということ - 対話主義
どこまでも、上下のないフラットな対話、
批判、ジャッジのない対話を通して
心を病んだ人も、社会性を取り戻してゆくという信念 - 社会ネットワークのポリフォニー(多声性)
複数の声を聞くことで、気づきが生まれる
この3つがオープンダイアローグの基本なのだそうです。
オープンダイアローグは元気塾でした!
まさに、元気塾だ、と思いました。
人は正しいことを一方的に言われても、殆ど何も変化しない。
人は自ら、気づきがあった時にのみ、
自ら行動を変えようとするし
本当の知恵もこの「対話」から生まれる、
今、
元気ライフサポートコーチ養成講座をしていますが、
この「対話」の大事さをしっかり伝えるようにしています。
説得や、誘導ではなく、
虚心坦懐な、素直な、フラットな、謙虚な対話の中に
はじめて、生きた知恵が沸き出るということです。
こういう対話のできる場作りが
今、とても大切だと思うのです。
対話から生まれる「自分」らしさ
これは何も、精神疾患者だけの問題ではなく
ごく普通の一般人にも十分、通用する話です。
我々は子供のころから、批判されたり、ジャッジされたり
比べられたり、評価されたりすることに慣れ過ぎて
周りに合わせることばかり強いられ
いつしか自分の思い、とか、自分の考え、とか
自分の本当に好きなことや、逆に、自分の嫌なことを感じる器官が
退化しているように思えてなりません。
ひとりひとり私たちは違うことが当たり前なのに、
違っていることにビクビクして
自分を、認めたり受け入れたり
そんな力が極端に退化していることが
昨今の、心の病の増大に
つながっているように思えてならないのです。
自分が自分で居て良い場
安心でき守られている場
本当の「対話」が成り立つ場
それが、セルフメディコ元気塾です。
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