上司は、もしくは親は「命令」するものだ、
という「常識」がありました。
私が最初にそれについて反発したのは
たぶん、12歳くらいだったと思います。
〇〇しろよ、という父の言葉に
〇〇するかどうかは自分で決める、
決めつけないで!と
いちいち反発していたのを思い出します。
父はけっこう、そういう部分ではリベラルで、
〇〇した方が良いと僕は思うよ、と
言い換えてくれたものです。
命令する、とは
うむを言わせず従わせる、ということ。
家にあっては家父長制が、
会社にあっては、社長や役職の力が、
それ以外の人々を支配する形態、
その名残がまだまだ
至る所に残っています。
しかし、支配されたくない、という
当然の欲求は、
もはや止められない時代になりました。
私たちは「命令」以外の方法で、
人に動いてもらう必要があります。
サポートスキルでは、
もちろん、命令はしません。
でも、要望はします。
そしてフィードバックもします。
ただ、それらは全て、
最後に確認が付きます。
~~~で、どうですか?
つまり、要望もフィードバックも
受け取るかどうかは
相手が決める、ということを
ちゃんと知っていて、
その権利を守ろうという姿勢がある、
ということです。
相手が決めるという権利を
守ってあげる、
その姿勢が、相手にとっての
安全な場になる、ということで
それはすぐに相手に伝わります。
心理的安全な場、というと
とても大がかりで大変なことのように
感じるかもしれませんが、
本当はたったこれだけ、
相手の決める権利を守るよ、
というあなたの姿勢、
それがスタートなのです。
家も職場も
空気を換えるのは
たった一人の対応からです。
あなたは、
相手の決める権利を
どうやって守ってあげていますか?
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