視覚障がい者の不安
目隠しをされて、手を引かれ
外を歩くという体験を
昔、あるセミナーでしたことがあります。
ものすごい恐怖でした。
いつもは当たり前の世界が
突然、全く見知らぬ世界に
なってしまったようで、
手を引いてくれる人に
すがるようにして、
歩いたことを思い出します。
今、視覚障がい者が
とても困っているのだそうです。
「私を検査につれていって」
桂福点さん、大阪市の全盲の落語家
「私を検査に連れてって
〜視覚障がい者の不安、わかりますか?」
という動画をご自身の
WEBページで公開しています。
困ることを具体的に話していらっしゃいます。
もしかしたら、感染したかもと思っても
病院へ一人で行けないかもという不安。
市も病院も保健所も
どうしたら良いかについての回答なし、
普段はどうしていたのですか?と
逆に聞かれたそうです。
つまり、視覚障害者の暮らしを
全く知らない人が多いことを驚いた、と言います。
不足するガイドヘルパーさん
通常はガイドヘルパーを頼んで通院するそうです。
しかし、
ガイドヘルパーを頼めないことが増えた、
肘や肩にふれるのが濃厚接触になるからと。
ガイドヘルパーがいないと
ほとんど、外出ができないのだということを
もっと知ってほしい、とうったえています。
知らない場所でいきなり生活しづらい、
感染していて、
ひとりホテルなどに隔離されても
どこに何があるかわからない。
体温計をどうして測るか、見えない。
スマホなどでテレビ電話の扱いに慣れておいて、
隔離されても、スマホ経由で
体温計の数字を読んでもらうことはできるかも・・・
障がい者の側も普段からの準備が必要。
視覚障がい者を支える
サポートマニュアルを作って欲しい、
そして、多方面からの情報発信を頼みたい、
などと、うったえていらっしゃいます。
ソーシャルディスタンス、心の距離も?
今回のソーシャルディスタンスで
町で声をかけられることも
減っているそうです。
フィジカルディスタンスと
途中でWHOは言い換えたけど
時すでに遅し、という気がします。
2m以上離れて、
声はかけづらい、というのが
本音かもしれません。
視覚障がい者の人たちが就く職業に、
鍼灸マッサージがありあす。
これも現在、お客さんが激減している
職業の一つです。
触らないと仕事にならないからです。
視覚にハンデーを持つ人たちの
不自由さを
サポートするための
マニュアル、
本当に必要だと思います。
今の自分にできることは?
でも、待っているだけじゃなく、
想像してみることは
私たちにもできます。
聞いてみることもできます。
社会的距離が、そのまま
人と人との心理的距離となってしまわないよう、
私達は
もっともっと、
心の筋肉を働かせる必要が
あるのかもしれません。
体が2m以上離れていても
心を寄り添わせる
工夫をする必要がありますね。
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