元気塾Blog

「ここサポ」という不思議なプロジェクト

心

2021年から厚労省は
「心のサポーター養成研修」に
乗り出しました。

「NIPPON COCORO ACTION」
というプロジェクトです。

精神保健福祉士、公認心理師、保健師らを
対象にオンライン研修をし、指導者を育成。

各都道府県でその指導者らが
研修を担い、
住民の不安、心の不調の
相談に乗る人材を育成する、
という構想で、
いよいよ2024年から10年間で100万人の
心のサポーターを要請する目標を掲げています。

2020年コロナ禍で、
それまでずっと減少傾向にあった
自殺者が増加したことが
このプロジェクト立ち上げの理由、

と、表向きはそうなっていますが、
本当にそうでしょうか?

どうやら厚労省のホームページを見ると、
ストレスチェック制度も機能しない、
要検査と言われて
病院へ行く人の割合が極めて低い、

うつ病を疑われても
受診する人が少ない、

なんとか早期発見、
早期治療につなげたい、
という、
言わば、精神医療化の拡大?

とも感じるのは考えすぎでしょうか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(3)こころの病気への早期対応

うつ病などのこころの病気には
有効な治療法が確立しており、
早く専門医と相談し、
治療を始めることが重要である。

しかし現実には
うつ病にかかった人のうち、
ごく一部しか医療機関にかからず、
その中でも精神科医療を受けている人は
さらに限られた数でしかない、
という報告がある。

こころの不調は
自覚できないことも多いので
周りの人が専門医へつなぐ役割
果たすことが必要で、
また体の症状を訴え
一般診療を受けることも多いので、
かかりつけ医と
(精神)専門医が連携することも
必要である。(厚労省のHPから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b3.html

うつ病に有効な治療法が確立していたとは
知りませんでした。

ほんと、ですか?

ではなぜ、
海外では考えられないほどの
長期入院が
日本では当たり前なのですか?

本人は心の不調を自覚できないから
周りの人が専門医に繋ぎ、
強制入院させろ、という意味でしょうか?

体調が悪いからと一般内科へ行ったときも、
内科医が変だと思ったら、
精神科へ繋ぎ、
また、強制入院もありうる、
ということですよね?

この箇所は何度も読みましたが、
恐ろしい、という思いでいっぱいです。

強制入院とは
本人の意思は関係なく、
家族の一人の了解と
医師の判断があれば、

身柄をそのまま拘束できる、
という制度、
措置入院と医療保護入院のことです。

これがなんと、
2020年、全入院数の48.9%、
つまり約半数がこの強制入院なのです。

これは世界に類を見ない制度であり、
以前に韓国であった似たような制度も
2016年に人権侵害であると
違憲判決が出て、廃止されています。

なぜ日本の精神科は
世界の精神科のベッド数の
5分の1をも占めているのか、

2012年から2022年と
全体の入院数はやや減少しているのに、
何故、強制入院数は減らないのか、

今一度、国の施策を
注目して見ていきたい、
大きな問題だと感じています。

心のサポーター養成講座がすでに
多くの地域でスタートしています。

受講資格なし、年齢不問、
受講費用は無料
研修内容120分

2025年8月31日現在、
「ここサポ」という愛称で呼ばれる
受講者数は、全国で24270人でした。

 

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