賢い選択 Choosing Wisely運動
私はガン検診、受けない派なので
実は、これまで一度も受けたことはありません。
まぁもっとも、私の場合は主義主張ではなく、
単なるズボラなだけとも言えますが・・・(笑)
最近、世界的運動に
「チュージング・ワイズリー(Choosing Wisely)」
というものがあるの、ご存じでしたか?
直訳すると、「賢い選択」ですね。
この運動は、アメリカでスタートしました。
治療の30%は不要、
患者のカラダに負荷が大きいような
過剰医療は改めるべき、という考えが2010年くらいからあって、
「米国内科認定機構財団」と消費者団体が中心になり
キャンペーンを始め、今ではそれに70を超す学会が賛同、
また、世界各国に広がり、
日本でも2016年10月から
チュージング・ワイズリー・ジャパンが発足しているそうです!
過剰治療は500リスト
不要な過剰検査、過剰治療の500近いリストの中には、
- 頭痛で脳波検査をしない
- 明らかなウイルス性呼吸器疾患に抗菌薬は使わない
- 20歳以下の女性に子宮けいがん検診をしない
- 75歳以上のコレステロール低下薬は使わない
- 高齢者の不眠や不安に対する睡眠薬は使わない
- PSA前立腺がん検診はおこなわない
ほう~~~と驚くような項目があります。
米国総合内科学会は
「健康な人に、毎年の身体検査は不要、益よりも害をなすことの方が多い」
とまで、言っているのです。
レントゲン、CTなどエックス線を毎年浴びることになる、
グレーゾーンの病気まで発見してしまう、
それが過剰治療につながる、ということです。
信頼性の高い14の臨床試験(対象者18万3千人)によると、
定期的検診を受けても総死亡数は低下せず、
心疾患、がんの死亡率も減少しなかった、とあります。
もちろん、体調が悪いという
自覚症状がある場合は検診が必要ですが、
何もない健康な人が
検診を受けるメリットがどこにもない、というわけです。
何故学校や職場で「義務」?
ところが日本では、
学校や職場での検診が「義務」付けられています。
選択の自由はありません。
チュージング・ワイズリー・ジャパン様にせめて、
「賢い選択」の自由を
国民の一人一人の手に取り戻せるよう
活動してほしいものです。
血液検査も、がん検診もそして予防接種も、
受けるか受けないかは
自分で決める自由があるべきです。
あなたは、どう思いますか?
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