直美って、ご存じですか?
なおみ、ではなくて、ちょくび、と読みます。
医師免許をとった医師が
初期臨床研修(2年間)を終えた後、
一般的な保険診療科での実務経験を積むことなく、
直接、美容医療の分野に進むことを言います。
今、この直美が、ここ10年で
約10倍、増えているのです。
知らない間に、日本は美容大国と呼ばれるようになり、
美容医療へのニーズが高まっていること、
美容医療は基本的に、救急医療などの
当直もなく、長時間労働が抑えられること、
その上、美容医療は自由診療です。
保健診療とは異なり、医師の裁量で
価格を自由に決めることができ、
利益率、医師の収入が高い傾向がある、
そのあたりが、直美の増えている理由のようです。
なんとそれまでの医師の収入の2倍、
そして休日がちゃんと取れ、
家族と食事ができる、
元の一般診療科医師に戻るつもりはない、
と言う医師もいます。
しかし、問題点も様々あります。
日本医科大学付属病院には
美容整形後遺症外来という科があります。
つまり美容整形をした後の後遺症で
悩む人たちが訪れるのですが、
ここ5年で、患者は
5倍以上に増えているそうです。
まぶたが閉じなくなった、
鼻が変形した、
脂肪吸引後のしびれや慢性通、
注射による壊死、などなど。
いいえ、死亡事故さえ起きています。
2009年、70歳女性が腹部脂肪吸引を受け、
吸引管が腸を損傷し、術後死亡。
2011年、鼻の整形を受けた30歳女性
術後の誤挿管で、植物状態になり、
2年後死亡。
2023年、48歳男性が、脂肪吸引で出血、
適切な処置が取られず、翌日死亡。
なんという・・・
ただただ、驚きでした。
お隣の韓国ほどではありませんが、
今、日本でも整形に対するハードルが下がっているようで、
本当に、安易に美容外科のドアを叩く人が
増えているからこそ起きている現象なのですよね。
健康と共に、「美」も
永遠のテーマですから、
それを追い求める人がいることは
当たり前のことでしょう、
しかし、「美」を求めて、
命を落としたり、
健康を損なうようでは、本末転倒ではないのか、
と、これまた当たり前のことを
書いてしまいました。
あなたはどう思いますか?
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