元気塾Blog

悪魔のタネを発芽させない覚悟

誰の中にもある悪魔と天使

DV被害増加

年間122,010件、
配偶者暴力相談支援センターへの
2022年度相談件数です。

2020年、コロナの影響か129,491件で
過去最高でした。

それよりはやや減っていますが、
それでも12万超えで
高い数字で横ばい状態です。

2005年は、52,145件でしたので、
2倍以上に増えているわけです。

DV、ドメスティック・バイオレンス
家庭内で起こる暴力、
特に配偶者から受ける暴力のことです。

DV防止法のこと

DV防止法が2001年に制定され、
2004年、2007年と改正されました。

2007年の改定では、
被害者の申し立てにより
加害者は6ヶ月間、
被害者らに接近、電話などでの脅しを禁止、

同居している場合は、
その住居から2か月間
退去させることが決まりました。

DVは、
1)身体的暴力だけではなく、
2)精神的暴力:怒鳴る、脅かす、人前でバカにするなど
3)性的暴力:無理やり性行為を強要
4)経済的暴力:生活費を渡さない
5)社会的暴力:行動を監視、個人的付き合いを妨害など

しかし、強制退去などが認められるのは
1)身体的暴力、それも命にかかわる場合だけです。

おそらく数字に出ているのは氷山の一角で、

実際、暴力を受けても約4割は誰にも相談していない、
というデータもあります。

子どもがいるから、
経済的な不安があるから、
自分も悪いところがあるから、
自分さえ、我慢していればいいから、などなど。

暴力は連鎖する

しかし暴力は連鎖します。

イジメも同じですが、
被害者はさらに弱いものに対して
加害者となることが多々あります。

普段、平和な時、
私たちは全く気付いてもいません。

人間の心の中には、他者をイジメたい、という
どうしようもない悪魔的な欲求がある、ってことを。

嫉妬や、妬み、憎しみ、
ゾッとするような醜い部分が
必ず、どんな人の心の中にも
タネとして存在すると私は思っています。

悪のタネ

暴力というのは、
そんなタネをどんどん発芽させてゆく
そんな行為なのだ、と思うのです。

それが広がり、多くの人の心に怒りのタネを発芽させ、
そうやって戦争さえ起こすことになる。

ウクライナ・ロシア紛争や
パレスチナ・イスラエル紛争を見ていると
それがよくわかります。

だからこそ、そのタネを発芽させないよう、
私たちは、一人ひとりが
本気で覚悟する必要があります。

その時、一番大事なのは、
自分のことを「大切な私」として
尊重できているかどうか、
ではないでしょうか?

本当は他者から暴力を振るわれる前に、
自分が自分に暴力をふるっていませんか?

「私さえ我慢していたら・・・」
と言う言葉。

それって、
あなたがあなた自身を軽んじ、ないがしろにしている、

つまり自分が自分に
目に見えない暴力をふるっているのと
同じことじゃないでしょうか?

ジャニーズ問題

ジャニーズ問題では、
たくさんの人が被害を受けたことを明確にし、
事件を明るみに出しました。

恐怖やみじめさ、辛さ、社会からの好奇に満ちた視線、
そんなものを乗り越えて訴訟に踏み切ることは、
自分を守り、大切にし、
自分を尊重する第一歩なのだ、と改めて思います。

あなたは今、
何よりも大切な自分を、
しっかりと守っていますか?

 

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