『目標という幻想
未知なる成果をもたらす<オープンエンド>なアプローチ』
昨年7月に日本語訳された本です。
「この世界は彷徨うことでしか
辿り着けない場所がある」
というBNNサイトの概要、1行目の
この文章が、なんとも魅力的です。
原書は2015年にアメリカで出版された本で、
AI研究の第一人者、ケネス・スタンリーと、
同じく人工知能研究者のジョエル・リーマンとの共著です。
最高の目標を達成するには、
それを捨て去る覚悟が必要だ、と説いています。
これまで長く信じられてきた、目標こそ全て、という
成功哲学などと、
真向から矛盾するような論旨ですが、
それが、AI業界に大きな波紋を生みました。
彼らが言う「オープンエンド」なアプローチとは、
あらかじめ明確な目標を定めず、
探索そのものを続けていくアプローチを指しています。
なぜ、目標を明確に設定しないのか、
目標を明確に設定すると、
探索はその達成とともに停止してしまうからだ、と言います。
あえて目標を持たないからこそ
探索は続き、偶発的な発見や予測不能な創造が
連鎖していくという考え方なのです。
オープンエンド、つまり、探索を続けていくことが
大事なことであって、
それを妨げるのが「目標」というわけです。
なるほど・・・・・
いろんなことが浮かんできました。
探索を続ける、というのは、
生きることと同義なのか・・・
ここまでやったからもう終わり、というのはない。
生きるとは死が訪れるまで
生き続ける、ということ。
つまり、探索し続けるということなのかもしれない。
それから、ソニーだったか、ホンダだったか(全然違うじゃん!)
意味のない無駄な研究をした社員を表彰する、
というのがあったと記憶しているけれど、
それも、
「この世界は彷徨うことでしか
辿り着けない場所がある」
ということを、その経営者も知っていたんだろう、
と、思ってしまいました。
何度かこのメルマガでも書いてきた、
目標志向の対立概念、価値志向(わらしべ型)も
まさに、そうです。
アメリカのビジネス業界が
目標志向型にどっぷりだったために、
この本がまるで奇跡のように
驚きと共に、受け容れられたのかもしれませんね。
AI人口知能研究の分野から
こういった発想が生まれてきたのも、
なんともスゴイことだ、とも思いました。
まだまだ面白いことが
この世にはあるんですね~~~。
もっと知りたい・気になる記事はコチラ















この記事へのコメントはありません。