「悲しいから泣くのではなく、
泣くから悲しいのだ」
という言葉、聞いたことがありますか?
これは19世紀末の心理学者、
ウィリアム・ジェームズとカール・ランゲが提唱した
「ジェームズ=ランゲ説」と言われる、
有名な言葉です。
アズイフの法則というのも、似ていますね。
あたかも~であるかのようにふるまうことで
実際にその通りの感情や結果を引き寄せる、
という心理学的原則のことです。
つまり、感情が先にあるのではなく、
行動が先、そのあと感情が生まれる、ということです。
さて、東大の脳科学者、池谷裕二教授が、
「やる気」について、同じようなことを言っています。
「やる気」というのは感情であって、
やる気があるから、仕事ができるのではなく、
仕事をするから、やる気が出る、というのです。
実際に5分だけ、なんでもいいので仕事に手をつけると、
脳の「側坐核」という部位が刺激され、
やる気を生み出すドーパミンが分泌されます。
これは作業興奮と呼ばれる現象だそうです。
やる気なかったけど、ちょっとだけ机の上を掃除したら、
ついでに、となりの本棚や、床まで掃除してしまった、
というような経験は、
誰でも覚えがあるかもしれません。
やる気=モチベーションを起こすために
どうしたらいいか、という問いは
モチベーションがないと、行動を起こせないと
言っているわけで、
これは問いの立て方自体が間違っている、
感情と行動を分離させることが、
実は行動を維持する最大の秘訣だ、ということです。
以前、D.レイノルズという方の講演を聞いた中で、
とても驚いたヵ所がありました。
「高所恐怖症で飛行機に乗れません、
どうしたら、高所恐怖症を治し、飛行機に乗れるのでしょうか」
と問われて、彼の返事はこうでした。
「明日の飛行機のチケットを購入してください」
まさに、感情と行動を分離させた考え方で、
「建設的生き方」を提唱されている方でした。
『行動が人生を動かす、感情の上に人生は築けない』
私たちも、なんだかなぁ、やる気ないんだよなぁ、と
ウダウダ言ってる暇があったら、
5分間だけ、ちょっとだけ、今日のタスクに取り掛かってみる、
大掃除は邪魔くさくても、チョコチョコ掃除をやってみる、
料理が面倒な日も、ゆで卵だけ作ってみる、
そうやって「新たな感情」を生み出してみる、
そう考えると、ちょっと面白いなと思えてきました。
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