改正予防接種法が24日、成立しました。
予防接種にワクチンだけでなく
抗体製剤も使用可能とするものです。
乳幼児のRSウィルス感染症に用いることを想定、
抗体製剤「ベイフォータス」などの定期接種化を進めています。
予防接種に使用できる医薬品の範囲拡大は
これが初めてです。
基本的に、ワクチンとは抗体生成を促すものであるのに対し、
抗体製剤は抗体を直接注入して免疫を獲得させる、というもの。
抗体製剤について、ちょっと復習してみますね。
私たちの身体には体内に異物が入ってきたとき、
その異物を結合する
抗体というタンパク質を作り出し、
異物を排除したり、
無毒化したりして、
病気から自分を守っています。
いわゆる免疫機能です。
この仕組を利用して
病気の原因物質に対する抗体を作り、
体内に入れ、
病気の予防や
治療を行う薬のことを
「抗体医薬」と
呼びます。
抗体医薬は遺伝子組み換え技術を使って
ヒトの抗体に近い構造の抗体を作り、
それを直接投与するものです。
1998年に
乳がんの抗体医薬「トラスツヅマブ」が
許可されたのはスタートでした。
2008年にリューマチ薬として
アクテムラが国産初の抗体医薬として承認。
そして、
2021年、始めて、
アルツハイマー型認知症の
抗体医薬が承認されました。
レカネマブと、ドナネマブです。
医療は今、どんどん高額化し
ゲノム、遺伝子組み換え、抗体など
まだまだ未知数の分野で
目覚ましい発達を遂げています。
と同時に、
医療者と一般人の知識の差は
広がるばかりで、
理解が追いつかない、
という状況にもなりつつあります。
この抗体医薬品の特徴は、
特定の疾患に対しての抗体を入れるので、
効き方が鋭い、副作用が少ない(と言われている)
しかし、バイオ技術、ゲノム編集など使うので
どうしても、高価になりがち、
今回のRS感染症の抗体医薬品は
自費扱いだと、60万~200万するとも言われています。
さて、この抗体医薬品が
ワクチンとしても使えるようになると、
ますます、予防の分野における抗体医薬品が
私たちの目前にやってくるわけです。
いつ何時、
将来、認知症にならないために、
このワクチン、打っておきますか?
がんにならないためのワクチンはどうですか?
などと聞かれるようになるかわかりません。
自分は予防医療と、どう関わっていくのか、
事前にアンテナを立て、
最低限の基本知識をもつこと、
自分なりの方向性を
確立しておきたいものですね。
抗体医薬品、
現在、日米で100品目以上が、
日本国内では約65品目が
すでに承認されています。
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