健康の基本は食、
それは誰もが言うことですよね。
さて、江戸時代の人が何を食べていたのか
それを直接、知る手がかりが
なんと「歯石」から見つかりました!
総合研究大学院大学、青森公立大学、
九州大学などの研究チームによって、
今年8月19日にAnthropological Scienceに掲載された
「大阪における前近代の庶民の食生活の復元:
ヒト歯石の古タンパク質分析による研究」
ようするに、大阪の梅田墓から出土した
8人の成人の「歯石」を分析して、
17種類の食物に由来する
38種類のたんぱく質を同定した、というもの。
約400年前の「歯石」から、ですよ~~~、
スゴイですよね。
江戸時代って、もちろん冷蔵庫もないし、
スーパーもなければ、コンビニもない。
今回の研究の素材となった8人は、
比較的貧しい、都市部の庶民のものだったと
考えられています。
さて、どんなものが出てきたのか、
まず驚いたのが、マダイです。
マダイは当時、高級魚のひとつですが、
8個体中、6個から検出されています。
次に、大阪湾にはいないとされる、
鮭の仲間も見つかっています。
大阪から、遠く離れた魚まで
庶民の口に入っていた可能性があります。
そして、
当時、禁忌とされた四つ足の肉食、
それも、見つかっています。
イノシシなどです。
更に驚いたことに、なんと
マイルカ科、というのが出てきて、
ん?何?と思ったら、
海洋哺乳類由来のたんぱく質も
見つかっていたのです。
つまり、イルカの仲間、ですよね?
実は昔、妊婦さんがあまり食べてはいけない魚一覧で、
(水銀の問題です)
ゴンドウイルカ、というのを見たことがあり、
クジラはわかるけど、イルカって、食べられるの?
と、素朴な疑問を持って調べたら、
今も、和歌山県などでは、
ちゃんとスーパーで売られているとわかって、
驚いたことがあります。
和歌山と大阪は目と鼻の先、
なら、イルカのタンパク質がでてきても、
不思議はないのかも……
しかし、これだけ見ると、
400年前の庶民、かなり豊かな食生活ですね。
なんとなく今は豊か、昔は貧しい、という
先入観がありましたが、
けっしてそんなことは、なかったのかもしれません。
そう言えば、八代将軍吉宗の時代に、
大阪には、堂島米会所という「先物市場」が
すでにあったんですね!
コンピューターもないのに、
将来の米価を売買する市場があった、
またその情報を飛脚などが、
全国の主要都市に
伝えていた、などと聞くと、
当時の大阪には、
私たちが想像できないような、
様々な流通網があったのかもしれません、
近場にない種類の魚も、大阪に並び、
庶民の口に入るような、
さすが、「天下の台所」と言われただけある……
うーん、しかしこれだけのことが、
民俗学とか歴史資料などではなく、
本人の体、口の中に残っていた「歯石」から分かった、
まさに動かぬ証拠か……
歯石って、
不潔なものとしか見ていなかったけれど、
今、こうしてみると、
本当に貴重な「食の記録」とも言える?
もっと知りたい・気になる記事はこちら













この記事へのコメントはありません。