人間が本来持つ恐怖心は、ふたつしかない、
大きな物音と、高い所から落ちる恐怖、
それは本能に組み込まれている感情だ、
でもそれ以外の恐怖は、
全て、生まれてから後、自分が、
もしくは周りの人たちが作り出した
幻のようなものなのだ、と聞いたことがあります。
しかし、その幻に私たちは
多かれ少なかれ、振り回されて生きています。
こんなことを言えば、嫌われるのではないか、
と、自分の本心を言えずに、口ごもる時、
あれ?返事がやけにそっけないな、
私が何かへまをしたのか?と思う時、
または、相手は私のこと嫌いになったのではないか?
と、疑ってしまう時。
嫌われれる、
攻撃される、
見捨てられる、
これらは全部、恐怖心です。
そして、
恐怖心は現実認識をゆがめます。
ゆがんだ現実に囚われると、
私たちは、すくんでしまい、
話すこと、行動することができなくなります。
もともと、幻だった恐怖心に囚われ、
私たちは、
自分の自由な言動を封じ込めてしまう、
もっと言えば、それは、
生きることをやめてしまうことにも、通じるのです。
これはとても怖いことです。
あるコーチが、あなたの心の中にも潜んでいる
恐怖心を起こさせる声に
名前を付けてごらん、と言われました。
私はふざけて「のび太」と決めました。
実はこれが、とても役に立ちました。
何かに不安を覚えた時、
その裏に恐怖心が潜んでいる時、
あ、のび太が何かささやいている、
と、一度立ち止まることができるようになりました。
のび太は何を言っているんだろう、
果たしてそれは本当なのだろうか、
そう考えることができるようになったのです。
今でも、のび太は頻繁に顔を出します。
のび太の声に耳を傾けると、
自分が何を恐れているのか、
それは幻想ではないのか、
と、少しだけ、余裕を持って付き合うことが
できるようになった気がします。
あなたに恐怖心を抱かせる心の声は、
耳元で日々、何をささやいていますか?
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